ようこそ!マイホームタウン 東貴博 × 浅草

2014年4月9日 09時00分

今月の街先案内人

今日のゲストは浅草出身“下町のプリンス”東貴博さん。生まれ育った浅草なら、新旧メジャーな観光地から路地裏の名店までおまかせあれ!伝統、グルメにエンターテインメントなど、多彩な文化が集まる浅草の魅力を、生粋の浅草っ子・東MAXさんに伺いました!

ボクと浅草のふか~い関係

「仲見世通りも雷門もボクにとっては通学路だったからなあ。この界隈だったら目ぇつぶってても歩けるよ」と豪語する東さん。この日のロケはあいにくの雨模様。途中から雪が降りだし、撮影場所の確保に右往左往するスタッフを尻目に東さんがひと言「ココいいんじゃない?」と薦めてくれたのが、雷門の正面に建つ浅草文化観光センター。「雷門の目の前だけど、2階スペースが案外穴場でさ」とドヤ顔が炸裂。

「お祭りは“縦社会”だからさ、芸能界の礼儀作法なんかはこのころから鍛えられたよ。それにしても……カワイイねえ~♪」(※東さん幼少時代の想い出写真です)


「いまや浅草って世界基準の観光地でしょう?小さいころはなんでみんなお寺を拝みにくるのかわからなかったけど、最近じゃナットクだね。世界中をロケで回って、『ああ、ココって浅草っぽいなあ』ってのは南ローマの裏路地ぐらいだったもん。シャレれててノスタルジックで、地元住民が自分らの街のことを自慢げに語るってのが似てるんだな……あ、まさにいまみたいな状況ね」

「景気がいいと人が増えて、その逆の時はパッタリ。浅草は日本経済の“ものさし”なんじゃないかな」


芸人という道を選んだのも、浅草が発する上質の熱気に導かれて。暮らしの中に映画館があり、演芸場があり、街を歩けば職人に当たり、食も演芸も工芸も、さまざまなジャンルの文化が根付くこの街で“一流の芸”を磨きたかったそう。

仲見世通りのにぎやかさを見ると、どんなときでも元気が湧いてくるよね


「芸人の息子だから芸人になったというよりも、地元のそば屋さんでも出入りの酒屋さんでも、そこに暮らす人たち、つまりは街に「芸人」として育てられたって感覚だね。だからおなかがすいたり人に会いたくなったらすぐに帰ってきちゃう。気持ち的にいつでも近い街なんだ、浅草ってのはさ」
“食”の浅草
うなぎ、天ぷら、寿司、蕎麦、洋食――これが浅草の代表的な「食」だよ。競争が激しい街だし、わざわざ浅草に食べにくる常連さんは舌の肥えた人ばかりだから、ちょっとやそっとの腕じゃお店を続けらんない。だから浅草の老舗とされるお店は、いまそこで営業し続けてることにまず価値があるんだよ。ガイドブックに載ってるからとか、人に薦められたからとか、きっかけはなんでもいいからさ、自分好みの浅草の「食」をぜひ探してほしいな。
“笑顔”の浅草
いつでも笑いが身近にあったね。もちろん父親が芸人だったっていうのもあるけどさ、浅草演芸ホールや東洋館、いまはなき松竹演芸場で、コント55号とかツービートの全盛期を目と鼻の距離で見れたのは貴重な経験。電車に乗ってバスに乗って、人がわざわざ“笑いにくる街”ってのも珍しいと思わない?街のそういう気配を感じてか、いまだに浅草に来る人ってワクワクしてるんだよなあ。本人も気付かないうちに自然と「笑顔」になっちゃう、そんな力がある街だよ。
“最先端”の浅草
昭和初期の東京を代表する繁華街・浅草。江戸の粋と西洋文化の華やかさを漂わせた「最先端」の街だったんだ。そんな浅草のシンボルといえば浅草寺だけど、実はここにも最先端があるの知ってる?2010年の改修工事で、本堂の屋根瓦が全部チタン製になったの。色みや風合い、質感をそのままに、軽くて丈夫なチタン瓦を使うだなんて、かつての文化の発祥地としてのプライドを感じるよ。そんなところも人を惹きつける理由があるんじゃないかな。

◇浅草図鑑 東さんオススメスポット

1)とん将
いちおしはカツ重!小さいころからよくここの出前をとっててね、届くまでの待ち時間が大切なの。タレがしみたご飯の底から湯気が上がって蒸らされて、ちょうどいい具合になったそいつを一気にかっこむわけ。絶品!
東京都台東区浅草3-22-4 03-3872-7645
月~土 11:30~22:00 日・祝 11:30~21:00 定休日:火曜日

2)ふじ屋
すべて手染めの手ぬぐい屋さん。ご主人自らがデザインしているこだわりの品々が並んでるよ。楽屋のれんをお願いしたり、僕らの結婚式の引き出物に似顔絵入りの手ぬぐいを特注させてもらったり、いつもお世話になってマス!
東京都台東区浅草2-2-15 03-3841-2283 10:00~18:00 定休日:木曜日

3)すし游
にぎりは大将からの手渡し。箸を使わず手で食べるのがこちらのルールだから覚えといてね。寿司下駄にちょっとでも置いとくとネタの重みでシャリが沈んでいっちゃうんだから。ホントだよ!すぐに口に放り込むのが吉だね!
東京都台東区西浅草3-16-8 050-5868-4440(予約専用番号) 17:00~23:00 不定休:完全予約制

4)捕鯨船
下町のうるさいオジさん(大将)がいるお店。浅草芸人が集まる鯨の専門店だよ。鯨を食べて“ゲイ”を磨くってわけ。壁は一面サインだらけなんだけど、そこにでっかく書くと売れないってジンクスがあるんだ。
東京都台東区浅草2-4-3 03-3844-9114
月~金 17:00~22:00 土日祝 16:00~22:00 定休日:木曜日

5)酒の大桝 wine-kan
地下の貯蔵庫にはワインが300種類以上常備されてる本格派。だけど敷居が高いお店じゃないから、気軽に立ち寄ってほしいな。お店が閉まるのが比較的早い浅草で、遅くまでやってるお店は案外貴重なんだ。
東京都台東区浅草1-14-8 03-5806-2281
月~土 12:00~翌2:00 日・祝 12:00~24:00 定休日:水曜日

6)弁天
おすすめは冷やしたぬき。一年中食べられるのがうれしいね。出前もとるし食べにも入るし、ここは僕の中で“街のお蕎麦屋さん”の最高峰。うちの奥さんも大ファンでさ、「お蕎麦食べよう」じゃなくて「弁天に行こう」ってなるもんね。
東京都台東区浅草3-21-8 03-3874-4082
月~土 11:30~22:00 日 11:30~21:30 定休日:水曜日

7)撮影協力 ザ・ゲートホテル雷門 by HULIC
13Fのエントランス横に有るレストランバー「Rレストラン&バー」が僕の御用達。眺望と雰囲気が素晴らしくて気に入ってるんだ。雷門の前だから、浅草ビギナーにもオススメだよ!
東京都台東区雷門2-16-11 03-5826-3877 ※各線「浅草駅」より徒歩3分
■関連リンク https://www.gate-hotel.jp/

8)撮影協力 浅草文化観光センター
「探せる・見せる・支える」をコンセプトにした台東区の観光案内施設です。展望スペースからは、浅草の町並みはもちろん、スカイツリーも一望できるし、授乳スペースも設備されているから、家族でも安心して使えるよ。
東京都台東区雷門2-18-9 9:00~20:00 年中無休

◇PROFILE
東貴博(あずま たかひろ) 1969年、東京都台東区浅草生まれ。94年、お笑いコンビ「Take2」を結成。テレビ、ラジオ、舞台、映画などの出演多数。特に最近は日本全国を飛び回っていることから“ロケ芸人”とも呼ばれる。江戸文化歴史検定2級。台東区の初代「たいとう観光大使」も務める。父はコメディアンの東八郎さん。

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