連日の100人超えもイベントなどの自粛緩和へ 菅氏「重症は減少」 

2020年7月4日 06時00分
 東京都内で確認された新型コロナウイルスの新規感染者が2日連続で100人を超えたことに関し、菅義偉官房長官は3日の記者会見で「感染リスクをゼロにすることはできず、感染リスクをコントロールしながら、段階的に社会経済活動のレベルを引き上げていくのが基本方針だ」と述べた。政府は景気回復を急ぐため、自粛要請などはせず、イベントや移動の制限緩和などを予定通り進める方針だ。(上野実輝彦、妹尾聡太)
 菅氏は、都内の感染状況について「入院患者は増加傾向にあるものの、重症患者数は減少している」と医療提供体制には問題ないと強調。「自治体と緊密に連携して、感染拡大防止と社会経済活動の両立に取り組んでいきたい」と繰り返した。
 政府は緊急事態宣言を5月25日に解除した後、段階的に制限の緩和を進めてきた。6月には県境をまたぐ移動を全面解除し、プロ野球やJリーグは無観客の条件で再開。今月10日からは、コンサートなどのイベント参加人数の上限を1000人から5000人に引き上げることを予定している。
 8月からは、観光産業などの活性化に向け、旅行や飲食店の予約などに割引やポイント付与などを行う「Go To キャンペーン」を始める。不透明な事務の再委託が問題となっているが、政府は「関連業界や商店街の期待が大きい」(梶山弘志経済産業相)と主張。官邸幹部も「できるだけ早く始めた方がいい」と感染拡大が懸念される中でも予定通り進める考えだ。
 経済の悪化につながる外出や営業の自粛要請には慎重で、緊急事態宣言の再発令の具体的な目安も明らかにしていない。
 菅氏は2日の会見で「最悪の場合には再び発出する」としていたが、3日の会見でも「最悪の場合とは、再び緊急事態宣言を発出せざるを得ない場合だ」と述べるにとどめた。

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