<コロナと生きる@いばらき>県、ステージ2に引き上げ 新たに6人感染 自粛要請は実施せず

2020年7月4日 07時43分

「東京都への移動や滞在は慎重に」と呼び掛ける大井川知事=県庁で

 新型コロナウイルス感染者が県内や東京都内で増加していることを受け、県は三日、対策指針を現在の「ステージ1」から一段階上の「ステージ2」に引き上げると発表した。この日は、県内で新たに六人の感染が判明した。ただ、これまでのような一律の外出自粛や休業要請、学校の休校は実施せず、感染者と接触した可能性がある人にメールで通知する県独自のシステム「いばらきアマビエちゃん」を活用する方針を打ち出した。(鈴木学)
 県庁で会見した大井川和彦知事は、ステージ2への引き上げについて、県が感染状況を判断する六つの指標のうち、「一日当たりの陽性者数」「陽性率」「都内の一日当たりの経路不明陽性者数」の三項目がステージ2の段階に入ったことを理由に挙げた。
 ただ、知事は「感染拡大防止と経済活動の両立」を強調。その上で、新たな対策指針を示し、原則的に外出自粛や休業を求めないとした。
 外出は、高齢者や妊婦らにのみ注意を呼び掛け、ステージ3になった場合は、「不要不急の」外出自粛を要請したいとしている。
 従来の対策指針では、ステージ2は、高齢者の外出自粛や濃厚接触がたどりにくい業種で休業を求めていた。
 知事は「『営業、外出を全てやめてください』としてしまうと経済的にすごい痛手がある」と第一波の教訓からと説明。休業要請しない代わりに、業種別の感染防止対策ガイドラインや「いばらきアマビエちゃん」による対策を示した。
 「いばらきアマビエちゃん」では、事業者は県のホームページから入れる登録フォームに必要事項を記入し、取り組んでいる感染防止の項目をチェックする。利用者はそれが印刷された「感染防止対策宣誓書」についたQRコードをスマートフォンなどで読み取り、メールアドレスを登録すると、感染者と同じ日に利用した場合に県からメールが届くシステムだ。
 この普及により「個々の店や施設の感染対策と、証明書をチェックして県民が自らの判断で身を守ることを促進したい」とした。さらに、最低ラインの必須項目を定めた「アマビエちゃん☆スペシャル」を導入予定で、感染のステージが上がった場合、取得していない店舗や施設の利用を控えるよう要請することも考えるとした。
 六月二十日以降の県内の新規感染者のうち、六割以上が都内での感染が疑われるとした。東京圏に関しては「夜の街感染」ばかりが注目されているが、知事は「通常の会食やイベントへの参加で県内の人の感染が確認されている」として注意を促した。
 学校については、学校再開ガイドラインの順守により対策を徹底し、基本的に休校はしないとした。
 また、第二波に向けて検査体制を拡充する。これまで一日三百件の検査を、九月末までに千百件に拡充するほか、地域外来・検査センターも現在の四カ所から九月末までに十五カ所にする方針。検査対象も濃厚接触者に限定せず、必要と認められれば実施するとしている。

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