フィリピン「反テロ法」が成立 軍、警察の権限拡大

2020年7月5日 06時00分
 【バンコク=北川成史】フィリピンのドゥテルテ大統領は3日、軍や警察の治安維持の権限を拡大する「反テロ法」に署名し、成立させた。裁判所の令状なしで従来より長期の逮捕・拘束が可能になる。
 同法により、警察や軍はテロの容疑者を令状がなくても最長で24日間、逮捕・拘束でき、従来の3日間から大幅に延長した。テロ実行犯だけでなく、そそのかしや組織への勧誘をした者も拘束できる。公布から15日後に発効する。
 フィリピンでは2017年、南部ミンダナオ島でイスラム過激派と政府軍との戦闘が起き、1000人以上が死亡。政府はテロ対策の必要性を強調するが、ドゥテルテ政権下で、強硬な麻薬取り締まり策で多数の死者が発生したり、政権に批判的な報道機関が圧力を受けたりするなど、人権軽視の姿勢が顕著になっている。

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