<新型コロナ>喫煙所 感染対策に苦慮 三鷹駅

2020年7月5日 06時47分

新型コロナの影響で3カ月遅れて7月1日にオープンした公衆喫煙所。移動可能なトレーラーハウス型=武蔵野市で


 新型コロナウイルスの感染防止対策で、JR三鷹駅の北口、南口で公衆喫煙所を運営する地元自治体が頭を悩ませている。武蔵野市は一日、北口近くに多摩地域で初となるコンテナ型の喫煙所を開設。南口では三鷹市が五月に屋外喫煙所を一時閉鎖していたが、代替施設のめどが立ったため、撤去する方針を決めた。(花井勝規)
 コロナの感染拡大などの影響があり、三カ月遅れで北口ロータリー近くの民間駐車場の一角にお目見えしたのは、長さ六メートル、幅二・四メートルの箱型の閉鎖式喫煙所だ。車輪がある「トレーラーハウス」で、けん引して動かせる。室内設備は灰皿のほか、プラズマ脱臭機付きの空気清浄機、エアコンなどだ。改正健康増進法や都受動喫煙防止条例の本格施行に伴い、武蔵野市が約六百万円で導入した。
 利用できるのは午前七時〜午後七時。感染を防ごうと定員を通常の半分程度の「六人」にしているため、日中は空きを待つ数人の列ができることが多い。
 「室内ではマスクを外してたばこを吸うので三密がやはり怖い」(三十代女性)などと喫煙者らの自衛意識が働き、ルールが守られているようだ。市担当者は「喫煙所から感染者を出すわけにはいかない。定員が守られない状況が続けば閉鎖もあり得る」(ごみ総合対策課)という。
 一方、方針が二転三転し、最終的に撤去されることになったのが南口のペデストリアンデッキ上にある三鷹市の喫煙所だ。屋根もなく、ついたてだけのスペースに五台の灰皿があり、夜遅くまで喫煙者の煙が周囲に漂い、苦情が多かった。数年前に喫煙スペースが無くなった北口からの流入で利用者が倍増した事情もあった。

コロナ禍で一時閉鎖された三鷹駅南口のペデストリアンデッキ上の公衆喫煙所=三鷹市で

 市は感染防止のため、五月中旬に一時閉鎖。五十メートルほど東に来年一月、北口と同種のコンテナ型を開設する見通しが立ち、当初はそれまでに現喫煙所を再開する絵を描いていた。
 ところが再開に慎重な意見が市民から多く寄せられ、市は急きょ「つなぎ」として南口から三百メートルほど南の市営駐輪場の一角にコンテナ型を置く仮設喫煙所の計画を立て、併せて現在の喫煙所は再開せずに撤去する方針を固めた。オープンは今月下旬を目指しているが、駅からの距離や市民感情がなおもネックになっている。
 喫煙所の一時閉鎖や法改正で喫煙可能な飲食店が激減した影響で、三鷹駅周辺の目抜き通りから離れた道などで路上喫煙者が目立ち始めており、自治体は難しいかじ取りを強いられそうだ。

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