市川・行徳 水辺に歩み重ね

2020年7月5日 07時10分

野鳥の楽園(左奥)や東京湾が望める行徳駅(手前)付近=千葉県市川市で、本社ヘリ「まなづる」から(戸田泰雅撮影)

 江戸川を挟み、東京都と接する千葉県市川市。南部の行徳地域は、江戸川下流が本流と旧江戸川に分岐した地域に市街地が広がる。東側は東京湾。水辺に囲まれた行徳は、時代の移り変わりとともにその姿を変えてきた。
 古くから塩田が盛んで、昭和初期に製塩が禁止されると、「行徳水郷」と呼ばれる水田地帯になった。高度成長期には土地区画整理が行われ、東京メトロ東西線の開通もあって、東京のベッドタウンに。「詳解 行徳歴史年表」を2年前に出版するなど、地域の歴史に詳しい鈴木和明さん(78)=市川市在住=は「時代に合わせて変わってきたのが行徳の特徴」と話す。
 都市化が進んだ地域の中に、緑と水辺の空間が広がるのが行徳近郊緑地保全区域(約83ヘクタール)。北西側は宮内庁が所管する「新浜鴨場(かもば)」、南東側が行徳鳥獣保護区。
 この鴨場は天皇陛下がプロポーズした場所といわれる。お二人がデートしたのは1992年10月。当時、皇太子だった陛下は「雅子さんが皇室に来てくれたらうれしい」と伝えたという。 (保母哲)

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