<コロナ緊急事態>存続危機 ネットで資金募る 休館続く航空科学博物館

2020年5月25日 02時00分

新型コロナウイルスの影響で存続の危機にある航空科学博物館=芝山町で

 成田空港に隣接した芝山町の航空科学博物館が、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休館により存続の危機に直面しているとして、インターネットを通じて資金調達するクラウドファンディング(CF)を始めた。13日の開始から3日間で目標額の1000万円を突破し、24日には1700万円まで伸ばしている。期限は7月30日で、引き続き幅広い支援を呼び掛けている。(小沢伸介)
 「CAMPFIRE」のサイトにプロジェクトを掲載している。三千円~百万円の支援額に応じて、有効期限のない招待券や博物館オリジナルグッズ、年間パスポート、館内売店限定商品券、フライトシミュレーターの一時間操縦体験の権利が八月に贈られる。
 博物館は二十六日に部分的に再開することを決めたが、三月二~二十三日と、四月九日以降を臨時休館にしていた。二月から団体客のキャンセルが増え、今年一~五月の入館者は前年同期比63%減。レストランの収入もゼロで、この間に五千万円以上の収益が失われた。
 一方、同博物館は公益財団法人であるため中小企業に該当せず、国や県が新型コロナ対策で用意した融資制度や給付金はほぼ対象外。休館中は国の持続化給付金二百万円しか収入のあてがないという。
 館内は昨年八月に大規模リニューアルして体験型の展示を目玉に据えた。ただ、新たに導入した航空機シミュレーターは利用者がインストラクターと密接するため、感染の危険性を除外する方策を検討中で、再開後も運用の見通しは立っていない。
 人気の講演会は五十人以下の小規模では企画できず、掘り出し物が並ぶ航空ジャンク市は千五百~二千人が訪れるため開催困難。成田空港を発着する航空機を間近で見学できるのも魅力だが、肝心の飛行機がほとんど飛んでいない。
 博物館の担当者は「CFは必要最低限の運営資金を確保する手段だった。どこも困難な状況にある中で、こんなにも早いペースで支援が集まり、大きな反響をいただいていることに感謝している」と話した。

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