豪雨避難所3密警戒 検温、消毒…熊本の自治体ピリピリ 

2020年7月5日 10時20分
新型コロナウイルス対策で間隔を空けてマットを配置した避難所=4日午後、熊本県人吉市で

新型コロナウイルス対策で間隔を空けてマットを配置した避難所=4日午後、熊本県人吉市で

  • 新型コロナウイルス対策で間隔を空けてマットを配置した避難所=4日午後、熊本県人吉市で
 新型コロナウイルスの新規感染者が再び増加する中、熊本県などを急襲した豪雨。災害の避難所は密閉、密集、密接の「3密」になりやすいとされ、地元自治体は感染予防に注意しながらの避難所運営に努めた。
 4日未明、全域の2万人以上に避難指示を出した熊本県水俣市。危機管理防災課によると、約10カ所の避難所を開設し、ピーク時は200人以上が身を寄せた。1人当たりのスペースを広めに確保し、検温や体調の聞き取りもした。
 高台の消防本部には最大で69人が避難。中村俊彦課長は「従来は60人が入れたが、ソーシャルディスタンス(社会的距離)を考えれば30人が妥当。ほかの避難所へ移動を促したケースもあった」と説明する。
 感染を心配し、車で過ごすことを希望する人も。避難者の把握のため受け付けはしてもらい、エコノミークラス症候群に注意するようチラシも配布した。
 熊本県天草市も事前に作成したマニュアルに沿い、検温や手指の消毒をした。新型コロナに感染している可能性があり、健康観察中だという人から「どこに避難すればよいか」との問い合わせも保健所を通じて寄せられた。個室が用意できる避難所を教え、避難をする場合にはそこに行くよう伝えた。
 約100カ所の避難所を用意した鹿児島市はコロナ対策のため、1カ所に配置する職員を増やした。定期的に換気し、避難者同士の間隔を空けるよう呼び掛けた。市は6月から、自宅が安全な場所かどうか確認した上で、危険なら親戚や知人宅への避難を検討するよう市民に周知しており、担当者は「1カ所当たりの避難者数はそれほど多くなかった」。
 大きな被害を受けた熊本県球磨村。10数人が避難した施設にもアルコール消毒液が置かれ、避難者の検温や換気をした。
 政府は避難所での対応を徹底するよう自治体に求めてきた。内閣府は、被災自治体の要請を待たずに届ける「プッシュ型支援」として、避難所で使う段ボールベッドと非接触型体温計を熊本県に発送することを決めた。(共同)

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