有権者が1票に託した願い 「補償を手厚く」「情報すべて公開して」

2020年7月6日 06時00分
新型コロナ感染症対策のため、投票所の入り口で距離をとって並ぶ有権者=5日、東京都港区で

新型コロナ感染症対策のため、投票所の入り口で距離をとって並ぶ有権者=5日、東京都港区で

 新型コロナウイルス感染症の再拡大が心配されている。有権者は都知事選の1票にどんな思いをこめたのか。(井上真典、天田優里、奥野斐、長竹祐子、竹谷直子)
 豊島区の家政婦、渡辺和子さん(78)は、スナックを営む知り合いから、客が減って生活が大変だという話を聞いた。スナックが始めたテークアウトのランチを買って応援している。2度目の緊急事態宣言が出たら「商売をしている人はかわいそう」だと思う。「補償を手厚くしてほしい」
 都内で再び感染者が増えたことで、小池知事が、都民に不要不急の他県への移動を控えるよう要請したことに豊島区の佐藤洋さん(77)は不満を持つ。「埼玉県は生活エリアなのに」
 夜の街で接待を伴う飲食店の従業員の感染が目立っているため「都がリードして全員にPCR検査を受けさせ、陰性だったことを示すシールを配布したらどうか」と提案する。
 足立区の会社員玉井良幸さん(54)も「ずっと我慢ばかり。どこにも行けない」と嘆いている。「大胆な政策が必要では。ワクチンができるのは時間がかかる。まずは陽性者を見つけることが大事」と話す。
 コロナの影響で、経営する印刷会社を約3週間休んだという杉並区の坂井貞文さん(74)は「命は大事だけど経済を回さないと、その命はつなげない。コロナ対策と経済の両立をしてほしい」と望む。コロナ対策費がふくらむことが都の財政に与える影響も心配する。
 足立区の大学1年生、境彩圭さん(18)はこれが人生初めての投票だった。「テレビによく出ていてコロナ対策を頑張っている姿を見ていた」と小池知事に入れた。自身は、看護師を目指している。医療従事者への手厚い支援を望む。
 立川市の医療従事者、樋口一恵さん(68)は「分かっている情報は全て公開してほしい。パニックになるからと出さないのではなく、都民が自分で判断して行動できるようにしてほしい」と言う。

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