レッサーパンダ・風太17歳に 千葉市動物公園でお祝い

2020年7月6日 07時10分

17歳の誕生日を迎えた風太。立ち姿を見せることは少なくなった=いずれも千葉市動物公園で

 人間のような立ち姿で一世を風靡(ふうび)した千葉市動物公園のレッサーパンダ「風太」が五日、十七歳の誕生日を迎えた。人間なら八十歳に近い高齢。めったに立たず寝そべることも増えたが、「落ち着きや貫禄がある」などと、今でも幅広い世代から人気を集めている。
 風太は一歳だった二〇〇四年に静岡市内の動物園から千葉市動物公園に迎えられた。〇五年には背筋を伸ばした立ち姿が話題に。CMにも出演し、全国区の人気者になった。同園によると、風太が立ち上がるのは、遠くを見る時や興味を示す時。ブーム時は急増した来園者に関心を持って立つこともあったという。
 メスのチィチィとの間に十匹近い子が生まれ、やしゃごにも恵まれた。現在は白内障で右目がほぼ見えず、暑い日は室内で涼んで寝ていることが多い。
 〇七年から同園に通い詰め、風太一家を見守る民間団体「風太ァズ」を立ち上げたイラストレーター風子(ふうこ)さん=東京都港区=は「昔は“俺様”な一面が強く、チィチィとえさを取り合う時もあったけど、だんだん性格が円くなった。チィチィが死んだ後は静かになった気がした」と振り返る。
 おしりを地面などにこするマーキングなどの行動も減ったが「昔はアイドルだったけど、落ち着いたすてきなおじさんになったと思う。無事に過ごせていることに感謝し、今年もささやかにお祝いしたい」と話す。五日は風子さんのツイッターに寄せられた他のファンからのお祝いのメッセージを色紙に書き、飼育員らに贈った。
 レッサーパンダ担当の飼育員岡部千裕さん(30)は「世代を超えて愛されているのは誇らしいこと。これからも立ち姿だけではなく、新しい発見や魅力を発信していきたい」と話す。(太田理英子)

背筋を伸ばして立つ風太(2005年撮影、千葉市動物公園提供)

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