東海第二再稼働「県議会に勉強会を」 水戸でシンポ

2020年7月6日 07時28分
 日本原子力発電東海第二原発(東海村)の再稼働の賛否を問う県民投票条例案が県議会六月定例会で否決された経過を検証するシンポジウムが五日、水戸市千波町のザ・ヒロサワ・シティ会館(県立県民文化センター)で開かれ、パネリストとして参加した県議や有識者らが課題などを探った=写真。(宮尾幹成)
 八万七千筆近い署名を集めて条例制定を直接請求した「いばらき原発県民投票の会」が主催。五十九人の県議全員に参加を呼びかけたが、出席は共産の山中泰子氏(つくば市)と江尻加那氏(水戸市・城里町)、立憲民主の玉造順一氏(水戸市・城里町)の三人だけで、いずれも条例案に賛成した議員だった。
 山中氏は実質的審議がわずか一日だけだったことに関し、「時間を取ってきちんと審議すべきだった」と苦言。大井川和彦知事が条例案への賛否を明示しなかった点も批判した。
 江尻氏は「民意と県議会のギャップが明らかになった」と総括し、東海村議会などが設けている原子力に関する特別委員会を県議会にも設置するべきだと提案。玉造氏は、県議同士がもっと活発に議論する必要があると指摘した。
 吉田勉・常磐大教授(地方自治論)は、県議会に超党派の勉強会をつくるよう要望。東京都や静岡県で住民投票条例制定の直接請求に取り組んだ関係者も、それぞれ発言した。
 会場には百人以上が訪れ、オンライン会議ツール「Zoom」を通じて約五十人も加わった。
 県民投票の会は今後、署名集めのノウハウや県議会審議を通じて明らかになった課題をまとめた報告書を作成し、公表する。

関連キーワード

PR情報

茨城の最新ニュース

記事一覧