巣鴨発「コロナウイルス・バスターズ」始動 シニアの聖地は、シニアを守る

2020年7月7日 07時05分

地域の高齢者に感染対策を呼び掛ける山口医院の田口朗院長(左端)と妻で内科医の享子さん(左から2人目)=豊島区で

 「おばあちゃんの原宿」こと巣鴨(豊島区)で、高齢者をコロナ禍から守るボランティア活動「コロナウイルス・バスターズ」が始まった。地域の医療関係者がタッグを組み、それぞれの専門分野から感染防止策を分かりやすく発信していく。合言葉は「シニアの聖地は、シニアを守る」−。
 活動に参加しているのは巣鴨出身、在住の内科医、眼科医、歯科医師、脳外科医、漢方の薬剤師ら十一人で、賛同の輪は今後さらに広がる見込み。コロナ対策はJR巣鴨駅や地蔵通り商店街で無料配布している「タウン誌すがも」や公式サイト(http://coronavirusbusters.tokyo/)で順次掲載していく。
 事務局を担当するパーソナルジム経営、小島佑司さん(31)が活動の狙いを説明する。「高齢者は罹患(りかん)すれば重症化するリスクが高いのに、コロナに関する情報は多すぎて分からないという声も。日ごろお世話になっている地域のドクターの生の声ならシニアや家族に届くと思う」
 山口医院(同区西巣鴨)の田口朗(ほがら)院長は、眼科医の立場で寄稿した。「ウイルスは口や鼻や喉の粘膜だけでなく、白目の表面やまぶたの裏側の粘膜(結膜)にも感染する」とし、ウイルスの付いた手すりなどを触った手で目をこすって感染する場合が考えられると注意を呼びかける。

高齢者にスティックを使ったエクササイズを指導する小島佑司さん=文京区で

 バランスの取れた食生活や適度な運動などで抵抗力を付けることで、感染や重症化のリスクが減るとされる。田口院長の妻で内科医の享子さんは、食事の重要性を説く。
 「免疫力を上げるため、肉や魚などタンパク質を取ってほしい。またビタミンCはウイルスを撃退する効果がある。ゴーヤーやブロッコリーがお勧め」
 また斉藤歯科医院(同区巣鴨)の斉藤顕裕(あきひろ)院長は「お口のケアをしっかり行っている人はウイルス感染を起こしにくいことが分かっている」と、丁寧な歯磨きやうがい薬を使ったガラガラうがいを推奨。
 クロスカントリースキーのトップ選手だった小島さんは、スティックを使った四支点運動のエクササイズを開発し、昨年一月、巣鴨駅に近い文京区本駒込にシニア向けのジムを開設し、地域の予防医療の一役を担う。「シニアのためのコロナ対策。巣鴨発の取り組みを全国のモデルケースにしたい」と意気込んでいる。
 文・牧田幸夫/写真・潟沼義樹
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