気候変動を考える 文京で初の「未来映画祭」 現状と対策、上映前に講演

2020年7月7日 07時13分

「デイ・アフター・トゥモロー」の上映前に講演する矢田麻衣研究員(左)=文京区で

 「文京未来映画祭〜テーマのある映画 講師の話 小さな一歩〜」が5日、文京区の区民センター会議室(本郷4)で開かれた。事前の解説付きで社会問題を描いた映画を観賞し、地域の人々に関心を深めてもらおうとの試み。初開催の今回は、「デイ・アフター・トゥモロー」(2004年、米国)を見て、地球温暖化に伴う世界的な気候変動を考えた。 (井上幸一)
 NPO法人「文京文化交流クラブ」(城石武明理事長)の主催。三月の計画だったが、新型コロナウイルスの影響で延期になっていた。あらためて、入場を最大四十人とするなど、感染対策を図って実施した。
 デイ・アフター・トゥモローは、温暖化が暴風雨など地球規模の大荒れの異常気象をもたらし、氷河期が訪れ−といったストーリー。住環境計画研究所(千代田区)の矢田麻衣研究員が、上映前に世界的な気候変動の現状と対策について講演した。
 矢田さんは、二酸化炭素(CO2)排出削減などの温暖化対策が実らなかったと想定し、日本各地の最高気温が四〇度超となる二一〇〇年の「天気予報」の映像を紹介。「八十年後でなく、巨大な台風、ゲリラ豪雨は既に起き始めている。九州は大雨で大変なことになっている」と、現時点での危機感を示した。また、七月からのレジ袋有料化、文京区版クールアース・デーなど身近な取り組みについても言及した。
 城石理事長は、映画祭で扱う地域の課題として、高齢者の健康、商店街の活性化、気候変動の三点を挙げている。この日は、老化予防の食生活に関する講演や、手話ダンスのステージなどもあった。城石さんは「問題を提起するイベントにする。やや難しい内容にみなさんついてきてくれた。今回の成果を踏まえ、次につなげていきたい」と手応えを語った。

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