<新型コロナ>PCR検査、大量に速く 松戸の企業、全自動装置公開 国内販売目指す

2020年7月7日 07時30分

全自動PCR検査装置について本郷谷市長に説明する田島社長(左)=いずれも松戸市で

 新型コロナウイルスの感染を判定する全自動PCR検査装置の開発で、欧州を中心に実績を積んできた松戸市の「プレシジョン・システム・サイエンス」(PSS)が主力機種を市幹部や報道陣に公開した。感染拡大の「第2波」をにらみ、国内販売に向け、厚生労働省に装置とPCR試薬の保険適用を申請している。
 同社は1985年設立のベンチャー企業。エイズやインフルエンザの遺伝子診断などを手掛けている。2015年から仏製薬会社「エリテック」ブランドの装置を製造し、欧州や米国など約50カ国で500台以上が稼働しているという。
 PCR検査は、ウイルスの遺伝子を増幅して検出して、新型コロナウイルスに感染しているかどうか調べる。公開された「エリート・インジーニアス」は、密閉した装置内で全自動で12検体を同時に検査でき、2時間40分ほどで結果が出る。従来の検査は、手作業で核酸を抽出するなど最長約6時間かかり、検査技師の感染の恐れや検体が汚染される可能性があるため「熟練者でもストレスがたまる重労働」という。
 PSSの田島秀二社長(71)は「大学や研究機関などの、さまざまな研究成果を取り込み、感染症対策として十分、世の中に広めていける」。さらに小型の8検体用もあり、開発中の最大24検体が処理できる装置との組み合わせで、「重篤な接触地域で、より大量にスピーディーにスクリーニングできる」とアピールする。従来の鼻咽頭ぬぐい液に加え、唾液を検体にしたPCR検査が可能になったことも「大きなチャンス」と歓迎する。
 説明を受けた本郷谷健次市長は「世界的な危機に全力で頑張って貢献してほしい。市内の病院にも導入したい」と話した。(林容史)

デモ運転する「エリート・インジーニアス」

関連キーワード

PR情報

千葉の最新ニュース

記事一覧