小山市長選 浅野さん、現職破り初当選 「市民の声を市政に」

2020年7月7日 07時41分

当選を決め、花束を受け取る浅野正富さん=小山市で

 栃木県小山市長選は五日、投開票され、無所属新人で弁護士の浅野正富さん(63)が、六選を目指した現職の大久保寿夫さん(71)=自民、公明推薦=を破り、初当選した。投票率は44・72%(前回34・89%)。多選の是非に焦点が当たった選挙戦。市民は五期二十年の長期市政に終止符を打ち、県内第二の人口規模を抱える市のかじ取りを新たな市長に託した。(小川直人)
 「市民の声を市政に反映させることが責務」−。浅野さんは当選から一夜明けた六日、会見を開き、勝因を「市政を変えたいという思いが市民にあった。知名度不足は共感してくれた市民が訴えを拡散してくれたことで補えた」と分析した。正式な出馬表明は六月初旬で活動も短期間だった。「七千票もの差は誰も想像しなかったのでは」と驚きものぞかせた。
 就任後の取り組みとして「市民の声と同時に市職員の意見もよく聞きたい。トップダウンの市政からの転換を図る」と主張。新型コロナウイルス感染症対策は「子どもたちの教育を重視したい」と説明した。
 ラムサール条約湿地の渡良瀬遊水地について「栃木市、野木町と共通認識を持ち、アクセスの改善に手を付けたい」と力説。「結城紬(つむぎ)の活用でも茨城県結城市と協議する場を持ちたい」と県内外の近隣市町との連携を強調した。
 選挙戦では「多選NO!」のビラを配り多選の弊害を強く訴えた。大久保陣営の幹部は「多選批判は有権者にも分かりやすかった」と肩を落とした。
 今回の結果は、五選を目指して出馬が取りざたされる福田富一知事の知事選に影響を与える可能性もある。浅野さんは「ケース・バイ・ケースだが、期が多くなれば弊害は出る。知事選の対応はこれから吟味する」との見方を示した。

◆小山市長選 確定得票

当 33,060 浅野正富 無新<1>
  26,167 大久保寿夫 無現

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