<新型コロナ>水難事故 動画で生き抜く 日赤県支部、中旬から配信

2020年7月8日 07時27分

未開封の菓子袋を浮袋代わりにする方法を実演する参加者=さいたま市南区の沼影公園屋内プールで

 夏の行楽シーズンに向けて水難事故を防ごうと、日赤県支部は、菓子袋やペットボトルなど身近なものを利用した救助法を学ぶ動画を、さいたま市の沼影公園屋内プールで撮影した。今月中旬にも県支部のHPなどで発信し、救急講習ができなくなっている各学校で活用してもらうことも想定している。 (前田朋子)
 新型コロナウイルスの影響で、学校が水泳の授業を取りやめ、公立プールも営業中止が相次いでおり、代わりに海や川に出掛けて事故に遭うケースが増える可能性がある。支部が毎年この時期に各学校で行う講座もすべて中止されており、初の試みとして動画配信を企画した。三十分程度に仕上げ、字幕を入れるなど子どもにもわかりやすくする。
 撮影には県支部とボランティアの約二十人が参加。着衣泳の注意点のほか、ペットボトルやランドセル、菓子袋、レジ袋などを浮袋代わりに活用する方法を撮影。レジ袋は軽すぎて風に流されるため、少し水を入れて溺れた人に投げることや、溺れた人は受け取った後にあごの下に構えて浮き、動かず救助を待つことなどが解説された。
 参加した日赤埼玉水上安全奉仕団の山子(やまね)学委員長(50)は「水にぬれないと分からないこともあるが、やり方を知れば命を守ることにつながる。動画で体力の温存法などを学んでほしい」と話した。 

◆公営プール 中止相次ぐ さいたまなど

 新型コロナウイルスの影響で、県内の公営プールはこの夏、屋外のレジャー型を中心に中止が相次いでいる。
 大型レジャープールの県営水上公園は、さいたま(上尾市)、しらこばと(越谷市)、川越(川越市)、加須はなさき(加須市)の四カ所あるが、県はこの夏はいずれも営業中止にすることを発表している。
 さいたま市は市営プールが屋内と屋外でそれぞれ五カ所ずつあり、屋内プールは入場制限などして運営するが、屋外は中止に。市は「親子連れのレジャー目的の利用が多く、密集しやすいため」と説明している。
 熊谷市も、熊谷さくら運動公園のプールについて屋内は営業、屋外は中止に。川口市は、グリーンセンターの屋外流水プールの中止を決めたが、雷の時の対応も考えたという。「プールから全員上げて屋内の休憩所などに退避させる。どうしても密集状態になってしまう」と説明した。

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