自宅避難は献立10日分を 停電想定し省エネ調理

2020年7月8日 14時22分

<震災サバイバル 記者が体験>


(2012年3月22日東京新聞に掲載 )

キャベツとベーコン炒め、トースト、牛乳の朝ご飯

 大地震後、誰もが避難所に入れるとは限らない。自宅が無事であれば、電気、ガス、水道などライフラインが止まっていても、しばらくはそこで避難生活を送れる。危機管理アドバイザー国崎信江さんの「10日分の献立を考えておくといい」の言葉に従い、献立作りと省エネ調理に挑戦してみた。
 自宅の食材を調べると、非常食と備蓄品のほか、冷蔵庫や冷凍庫内のもの、乾麺、乾物、おやつなど約100品目。震災後の状況を「カセットコンロを含め火が全く使えない」「火は使えるが、停電のため冷蔵庫・冷凍庫のものを早めに使う必要がある」「火は使えるが生鮮食品がなくなった」の3段階に分け、それぞれ献立を考えた=表1。
 自宅のガスコンロが使えないと想定し、カセットコンロで自分と長男(10)の昼食にカレーライスとインスタントスープを作ることに。まず圧力鍋で無洗米四合を炊いた。火にかけた時間は約11分。カセットガス(内容量250グラム)の重さの変化を量ると、使用量は約24グラムだった。
 レトルトカレーは沸騰した湯に入れて約1分加熱した後、鍋をバスタオルで包む「保温調理」に。その間、別の鍋でミネラルウオーターを沸かし、スープを作る。食器にはすべてラップをかけ、食後に洗うのはスプーンと圧力鍋だけにしたが、カレーのラップが一枚破れ、残り湯で洗った。
 その日の夕食と翌日の朝食まで同様の方法で作り、ガス約108グラムとミネラルウオーター約2.3リットルを使った=表2。ほかに2人で、ウーロン茶などを約2リットル飲んだ。水道水は約3リットル使った。
 ほんの1日の体験だが、熱源がないと、作れる料理は非常に少ないと実感。棚の上に置いていたカセットコンロを、落ちて壊れないよう下段にしまった。
 ほかに
▽冷蔵庫の転倒防止
▽保存の効く野菜の買い置きを増やす
▽水道水のくみ置きを忘れない
などを肝に銘じた。 (竹上順子)

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