三角巾を包帯代わり、段ボールは添え木に 消防署員に応急処置を習いました

2020年7月8日 15時50分

<震災サバイバル 記者が体験>


(2012年4月12日東京新聞に掲載 )

消防署員から三角巾で足を固定する応急処置を学ぶ記者(左から2人目)

 震災で家族がけがをしても、落ち着いて対処したいもの。消防署員に救命法と応急手当てを習った。
 記者の地元、東京都板橋消防署の救急係に尋ねると、初心者向けの救命講習は月1回開いているが、参加者が10人以上で広い場所があれば出向いてくれるという。
 長女(2つ)が通う同区内の保育園に協力してもらい、園で講習会を開くことに。土曜日の午後、署員3人は消防車で登場した。子どもは大興奮だ。
 まず、心臓マッサージ。意識も呼吸もない人に対し、胸部を圧迫することで止まった心臓を動かす。両手を組み、童謡「どんぐりころころ」のテンポで胸の間を圧迫。子どもの場合は片手で、赤ちゃんは2本指で押す。
 日ごろ訓練を受けている保育士らは慣れた手つき。記者は署員から、ひざまずく足を大きく開いてバランスを取り、全体重をかけるよう注意された。
 次は三角巾を使った応急手当て。出血や骨折時、包帯代わりに大活躍する。二等辺三角形の頂点を持って内側に8回折り、細い帯を作る。
 落下物で頭から出血した場合は、患部にタオルや布をあてる。その上から顔を包むように三角巾を巻き、空気に触れないようにする=図1。感染症を防ぐため、手は手袋やビニール袋で覆うこと。三角巾が血で汚れても取り外さず、別の三角巾を重ねる。
 足首のねんざにも使える。震災時はがれきを踏まないように靴の上から固定=図2。足首が締まり、歩いても安定感がある。
 骨折した部位の添え木には、カサや丸めた雑誌が便利。足の骨折には段ボールも役立つ。足の裏に合わせて段ボールをL字に添え、三角巾で結ぶ。腕の骨折の固定はワイシャツが簡単だ。両袖を首の後ろで結び、裾部分を体の横で結ぶと腕を支える袋ができる。
 風呂敷を三角に折り代用してみたが、厚みがあり、滑って結びにくい。早速、薬局で200円の三角巾を買った。 (細川暁子)

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