多摩川、浸水被害防げ! 狛江市 排水路水門で水防訓練

2020年7月9日 07時12分

「猪方排水樋管」に注ぐ排水路のマンホールにポンプ車のホースをつなげ、排水作業の手順を確認する消防団員ら=狛江市駒井町で

 活発な梅雨前線の活動により各地で河川の氾濫被害が相次ぐ中、狛江市は八日、多摩川に雨水などを流す排水路の水門で水防訓練を行った。昨年十月の台風19号で起きた浸水被害を踏まえた取り組みで、水門の開け閉めや排水作業の手順を確認した。 (花井勝規)
 同市元和泉の「六郷排水樋管(ひかん)」と駒井町の「猪方排水樋管」の二カ所で、消防団員と市職員を中心にそれぞれ約二十五人が参加。ポンプ車を使い、約一時間にわたり、水門を閉めた場合に内水氾濫が起きるのを防ぐ手順などを確認した。
 二カ所の水門周辺の住宅地では台風19号で、隣接する調布市を含め計五百軒以上が水に漬かる被害が出た。増水した多摩川の水位がピークに差しかかっていた時間帯に、市が水門を開けたまま職員らを退避させたため、多摩川から排水路への逆流が発生し、被害を広げたとみられている。
 市は多摩川からの逆流が浸水の一因と認めながらも、激しい降雨により市内の雨水が行き場を失った内水氾濫を主な原因に挙げている。市が両水門にいた職員に退避を指示した時刻には「多摩川からの水の逆流はなかった」と、判断の正当性を主張する一方で、六郷水門に近い住宅地では退避時刻の四十分以上前に、多摩川由来とみられる多数のアユの目撃情報があり食い違いを見せている。
 市は民間業者に原因調査を委託。多摩川由来の逆流分と、雨水による内水氾濫が実際にどの程度あったのかを調べ、水門を閉めた場合と開けた場合による浸水規模の違いなどを近く報告書で明らかにする予定だ。

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