浮世絵と写真 東京今昔 豊洲で14日から写真家の鷹野さん、パネル展

2020年7月9日 07時14分

歌川広重の名所江戸百景「深川萬年橋」(国立国会図書館デジタルコレクションから)

 浮世絵と写真で、東京の今昔を見る展示「江戸東京時空散歩」が14日、豊洲シビックセンター(江東区豊洲2)で始まる。「東京100年散歩」などの写真集を出している写真家・鷹野晃さん(60)=同区=が企画した。鷹野さんは「首都・東京に横たわる、時間と空間を行き来するように楽しんで」と話す。 (梅野光春)

鷹野晃さん(本人提供)

 展示では日本橋や銀座、新宿、渋谷など都内八十八カ所の街角を紹介。明治〜昭和期の写真や浮世絵など、かつての風景約百点とほぼ同じアングルで鷹野さんが撮影した今の風景を、パネル七十二枚にまとめ、解説文を添えた。
 たとえば一八五七(安政四)年の歌川広重の「深川萬年(まんねん)橋」は、欄干などが作る枠の中に、川面に浮かぶ船を描き、遠く富士山を望む。橋は架け替えを経て江東区の同じ場所にある。鷹野さんは広重の作品をヒントに、アーチ橋の柱を構図に取り込み、橋を渡る自転車などを撮影した。
 鷹野さんは「かつての船の代わりに、自転車が行き交う様子を表現した」と話す。写真には、今ではビルに隠れて見えない富士山の代役のように、清洲橋が写り込んでいる。
 東京五輪・パラリンピックを前に、東京の街が変化してきた様子を紹介する試み。四〜五月に開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響でずれこんだ。入場無料、八月十日まで(祝日を除く第二、第四月曜休館)。問い合わせは江東区豊洲文化センター=電03(3536)5061=へ。

2017年に鷹野さんが撮影した萬年橋の風景(鷹野晃さん提供)


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