<新型コロナ>68人感染うち16人死亡、伊勢崎・藤和の苑 5人発熱…検査結果判明まで4日

2020年7月10日 07時49分

入居者や職員ら68人が感染確認された有料老人ホーム「藤和の苑」=伊勢崎市で

 県は9日、新型コロナウイルスの感染者集団(クラスター)が発生した、伊勢崎市の有料老人ホーム「藤和の苑(その)」への対応などを検証した報告書を発表した。報告書では、入居者5人が発熱したと保健所に報告してから検査結果が分かるまで4日間かかったとして、初動対応などに問題があったと指摘した。(池田知之)
 施設では入居者や職員ら計六十八人が感染し、うち十六人が死亡。報告書は県医師会など十五団体でつくる協議会の意見などを基にまとめた。
 報告書によると、施設は四月六日、入居者五人が発熱したと伊勢崎保健所に連絡。保健所は施設から発熱者が増えたと連絡があった八日、ウイルスへの感染を疑い、うち二人を検査。九日に感染が分かった。
 県は初動対応対策として、県に発熱者の状況を毎日報告してもらうシステムの活用や、相談数の増加に伴う保健所の体制強化などを挙げた。老人ホームの感染症予防対策指導強化なども改善策とした。山本一太知事は「五人が発熱した時、早く対応するべきだった。教訓として生かしたい」と述べた。
 一方、施設を運営するケアサプライシステムズ(高崎市)が五月、独自に調査してホームページに報告書を公表。報告書は施設が四月七日に伊勢崎保健所に現状報告して検査を依頼すると、保健所から帰国者・接触者外来に連絡するよう指示され、検査は受けられなかったとしている。
 これに対し、県は報告書で「伊勢崎保健所には該当する相談記録はなかった。管内の同外来にも確認したが、四月七日に相談した藤和の苑関係者は見当たらなかった」とした。

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