<新型コロナ>熱海市立図書館、電子書籍の貸し出し増 4月は1.7倍の247冊、5月193冊

2020年7月10日 07時56分

電子書籍を借りられる熱海市立図書館のホームページ=同館で

 熱海市立図書館の電子書籍の貸出数が四月以降、大きく伸びている。同月は前年同月比で一・七倍になった。新型コロナウイルスの感染拡大で図書館が休館になったため、タブレット端末やスマホがあれば、自宅にいながら借りることができる同書籍の利用が増えたとみられる。 (山中正義)
 同館は二〇一八年十二月に電子図書館を開設した。当初は話題性もあって月三百冊以上の貸し出しがあった。だがその後は減少。百冊に満たない月もあり、利用の促進策が課題となっていた。
 新型コロナの感染拡大で緊張が高まっていた四月十一〜二十一日、市立図書館は、サービスを予約貸し出しのみに制限し、その後は五月末まで完全休館にした。こうした中、電子書籍の利用をホームページで呼びかけるなどした。すると、四月は前年同月比で約一・七倍の二百四十七冊、五月は百九十三冊で同二倍になった。三月以前は前年同月比を下回っていた。
 山田真士館長は「閉館中ということもあって利用してもらえたと思う。高齢者からの問い合わせが増え、六十代の利用が多かった印象」と話す。
 同館では読書離れが指摘される一方、スマホなど携帯電話の保有率が高い若い世代をターゲットに電子図書館を設立した経緯があったが、高齢者が利用している実態が浮かんだ。実際、昨年度の年代別利用者数を同館が調べると、六十代以上は二割を占めた。三十〜五十代が六割で最も多く、ターゲットにしていた小中高生は一割にも満たなかった。
 山田館長は「狙っていなかった六十代以上の利用は予想外だった」と驚き、「コロナの感染が不安な人は、今後もぜひ電子書籍を使ってほしい」と呼び掛ける。
 若年層への普及には昨年、試験的に小学校の朝読書で活用したように、教育現場と連携しながら進める方針だ。また、教育現場でタブレット端末などの配備が進めば、利用が促進されると見込んでいる。
 七月一日現在、同館の電子書籍数は郷土資料を含めて二千百五十七冊。

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