東京地検、黒川前検事長の「賭博罪」認定するも起訴せず 賭けマージャン問題

2020年7月10日 21時00分

黒川弘務前検事長

 黒川弘務・前東京高検検事長(63)が知人の新聞記者らと賭けマージャンをしていた問題で、東京地検は10日、賭博罪での刑事告発について、黒川氏と記者ら計4人を不起訴(起訴猶予)とした。賭博罪と認定するとした上で、「一日に動いた額は多額と言えず、辞職や停職など社会的制裁も受けている」として起訴を見送った。
 4人は常習賭博罪でも告発されていたが、地検は期間や頻度などから同罪は成立しない(不起訴)とした。
 地検によると、黒川氏は新型コロナウイルス特別措置法に基づく緊急事態宣言下の4~5月に4回、産経新聞記者2人と朝日新聞社員の計4人で賭けマージャンをしていた。
 レートは1000点を100円と換算する「点ピン」で、参加者の間で現金1、2万円のやりとりがあったという。賭けマージャンは同じメンバーで3年前から月に1、2回、行われていた。
 法務・検察は黒川氏を懲戒処分にせず、監督上の措置にすぎない検事総長による「訓告」にとどめた。黒川氏は5月22日、辞職した。
 その後、市民団体や弁護士らが「検察官のあるべき姿から遠く違背し、到底許されない」「国民感情から看過できない」「常習性が顕著で違法性は極めて高い」などとして、相次いで地検に告発状を出していた。市民団体などは処分を不服として、検察審査会に審査を申し立てる方針。
 産経新聞社は記者2人を出勤停止4週間、朝日新聞社は社員を停職1カ月の懲戒処分にしていた。
 賭博罪の法定刑は50万円以下の罰金または科料、常習賭博罪は3年以下の懲役。

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