オスプレイ、木更津に暫定配備 21年度までに計17機 

2020年7月11日 06時00分

陸上自衛隊木更津駐屯地に到着した輸送機オスプレイ=10日、千葉県木更津市で(隈崎稔樹撮影)

 防衛省が導入した垂直離着陸輸送機オスプレイ1機が10日午後、陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉県木更津市)に暫定配備された。2021年度末までに17機が配備される予定。同駐屯地への配備は5年以内の方針で、防衛省は最終的に佐賀空港(佐賀市)に正式配備する計画だが、地権者との交渉は難航し、先行きは不透明だ。 (山田雄一郎)
 5月に米軍岩国基地(山口県岩国市)に陸揚げされた2機のうちの1機目が10日午後2時すぎに同基地を離陸し、午後4時5分ごろ、木更津駐屯地に到着した。1機目は6日配備の予定だったが、天候不良のため2度延期された。2機目の到着日は未定。
 1機目の配備後、木更津市の渡辺芳邦市長は「市民の安全・安心を第一に考え、基地対策に全力で取り組む」と語った。
 防衛省によると、当面は飛行範囲を駐屯地内に限定し、その後段階的に広げる。早ければ8月から東京湾上空などで飛行を行う方針。駐屯地に17機がそろった場合、離着陸回数は1日15回、年4500回となる見通し。
 防衛省は14年、佐賀県に佐賀空港への配備を要請した。18年に山口祥義知事が受け入れを表明したが駐機場などの用地取得交渉が難航。その後、米軍オスプレイの整備拠点となっている木更津駐屯地への暫定配備を決め、昨年12月に木更津市が受け入れを表明した。防衛省と市は「5年以内を目標」に暫定配備することで合意。配備期限は25年7月9日となる。
 陸自オスプレイは、南西諸島の防衛強化のため、陸自相浦駐屯地(長崎県佐世保市)に発足した離島防衛の専門部隊「水陸機動団」の隊員輸送の役割を担う。運用するのは3月に木更津駐屯地に発足した「輸送航空隊」で、木更津から佐世保までは約1000キロの距離があり、即応性を疑問視する声も出ている。

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