「円心状に感染拡大」「中高年が増えている」都のモニタリング会議が警鐘

2020年7月11日 06時00分
 東京都が感染状況を監視するため設置したモニタリング会議は最近の状況について9日、「医療提供体制の強化が必要」と評価したが、議論の中でも今後に警鐘を鳴らす意見が相次いでいた。
 都立駒込病院の今村顕史感染症科部長は「感染者が集中していた場所の隣接地域で、感染者が増加し始めている。円心状に広がり始めている。かつ年齢層が上がってきており、感染のリスクが上がっている」と指摘。感染の中心になっている若者世代に「若い人は症状がない。知らない間に年齢が高い人にうつしてしまう。感染が中高年層に及ぶと、今後大きな負担が現場にかかることを危惧している」と注意を促した。
 帝京大付属病院の坂本哲也院長は病床の速やかな確保を提言し、さらに「部屋を確保すれば稼働できるわけではない。看護単位(チーム)や患者の移動などで2~4週間かかる」と述べた。軽症・無症状患者を受け入れているホテルなどの宿泊療養施設も「さらなる確保が必要」とした。
 坂本氏はまた、低水準にとどまっている重症患者について「新規入院患者の中に80代の重症者や、重症化リスクの高い中高年層が増えている。これまでの経験から、入院してから1週間~10日間で急激に悪くなることも予想される」とし、重症者の増加に備えた体制整備の必要性を訴えた。

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