日本のモダン・ムーブメント建築 多摩地区の2件 ドコモモが選定

2020年7月11日 07時19分
 モダニズム建築の記録と保存に取り組む国際的な学術組織「DOCOMOMO(ドコモモ)」の日本支部は、歴史的・文化的価値が高い「日本におけるモダン・ムーブメント建築」を新たに十二件選定し、都内では自由学園南沢キャンパスの建物群(東久留米市)と旧赤星鉄馬邸(武蔵野市)の二件が決まった。選定は七日付。(花井勝規)
 ドコモモの会員らが日本建築学会の協力を得て、二〇一九年度中に行った調査で選んだ。同支部は約二十年前から、国内に残された二十世紀の貴重な近代建築のリストアップを続けており、今回の分を含めると計二百三十八件となった。

◆自由学園南沢キャンパス(東久留米)

ドコモモ・ジャパンが「日本におけるモダン・ムーブメント建築」に選定した自由学園南沢キャンパスの建物群の一つ「女子部食堂」=東久留米市で(自由学園提供)

 自由学園南沢キャンパスは、豊島区の校舎が手狭になったため昭和初期、現在の東久留米市内の三十三ヘクタールの敷地に移転。建物群は一九二九年から三六年までに完成し、設計は近代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトの弟子、遠藤新(あらた)(一八八九〜一九五一年)。選定された建物群のうち、女子部食堂など五棟は都の選定歴史的建造物にも指定されている。ドコモモは「わが国における学校建築の中でも一つの理想を実現させた重要な作品群」と評価した。

◆旧赤星鉄馬邸(武蔵野市)

旧赤星鉄馬邸で昨年暮れに行われたドコモモ・ジャパンの現地調査=武蔵野市で

 旧赤星邸は米国人のアントニン・レーモンド(一八八八〜一九七六年)が設計した昭和初期の鉄筋コンクリート造住宅。「直方体と円筒形という造形の組み合わせや連続窓の規則性、コンクリート打ち放しの無装飾性は国際様式建築の特徴。同時期のモダニズム建築で、このような大規模住宅が現存しているのはまれ」と評価した。

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