<新型コロナ>ランチョンマットで「連帯」 草加市民ら100人手作り 全小学1年生にプレゼントへ

2020年7月11日 07時37分

ランチョンマットを新入生にプレゼントする浜薗さん=いずれも草加市で

 児童が給食の時間に使うランチョンマット。今年は特別に、草加市内の全ての小学1年生約2000人にプレゼントされることになった。長期の休校を強いられた子どもたちのため、製作の呼び掛けに地域の約100人が応えた。人と人とのつながりが断たれがちなコロナ禍の中で、新たに生まれた連帯だ。(近藤統義)
 中心になったのは、子ども食堂やフードパントリー(食料配布)に取り組む「こども応援団マイカ」(同市瀬崎)。ランチョンマット作りも活動の一つで、二年前から地元の瀬崎小の新入生約百人に贈っている。
 だが、「実は裁縫が苦手なメンバーばかりなんです」と代表の浜薗浩美さん(55)。知り合いだった市社会福祉協議会の職員、白河部(しらかわべ)りつ子さん(47)に誰かの手を借りられないか、以前から相談していた。
 これに白河部さんはピンときた。新型コロナウイルスの影響で市内の福祉ボランティア活動が軒並み中止となり、「家でできることはないか模索していた」。チラシや市社協のフェイスブックで、すぐに作り手の募集を始めた。
 すると、協力者が次々に現れた。たまり場のサロンが休みになった高齢者、仕事が減ってしまった障害者の就労支援施設、草加の地場産業である皮革の職人、市会議員…。ひとりで百枚以上縫い上げた人もいた。

障害者就労支援施設の利用者など多くの人が製作に協力した

 四月のスタートから、あれよあれよという間に寄せられたのは二千五百枚。「今年も瀬崎小に届けるつもりが、まさかこんなに集まるとは」。予想以上の反響を受け、浜薗さんは市教育委員会に掛け合い、今月中に小学校全二十一校に贈ることが決まった。
 三月から中止していた子ども食堂も今月二十日、ようやく再開する。待ち望む声を聞き、「みんなが緩やかに集い、話を聞いてくれる人がいる。そんな居場所にニーズがあることが改めて分かった」と浜薗さん。
 色とりどりのランチョンマットを手にし、こうも感じている。「子どもを支えたいと思っている大人は地域にたくさんいる。普段は見えないつながりが、コロナ禍をきっかけに確認できた」。子どもたちには何度も汚し、使い古してほしいと願っている。

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