交通事故ゼロの未来へ「希望の芽」 池袋暴走事故、現場近くに慰霊碑

2020年7月11日 14時00分
池袋暴走事故の現場付近に設置された慰霊碑の前で献花する松永拓也さん(手前)=11日午前、東京都豊島区で

池袋暴走事故の現場付近に設置された慰霊碑の前で献花する松永拓也さん(手前)=11日午前、東京都豊島区で

  • 池袋暴走事故の現場付近に設置された慰霊碑の前で献花する松永拓也さん(手前)=11日午前、東京都豊島区で
  • 交通事故の被害者らを追悼する慰霊碑の除幕式であいさつする、池袋暴走事故の遺族の松永拓也さん
 東京都豊島区東池袋で高齢者が運転する乗用車が暴走し、松永真菜まなさん=当時(31)=と長女莉子りこちゃん=同(3つ)=がはねられて亡くなった事故を受けて、同区は11日、2人をはじめすべての交通事故犠牲者を悼む慰霊碑を事故現場近くの公園に設置し、除幕式を開いた。(中村真暁)
 慰霊碑は高さ1・6メートルで、事故が起きた交差点前の区立公園に設置。交通事故ゼロを目指す未来へのつぼみをイメージした球体で、事故で奪われた日常を表すくぼみがある。くぼみにたまる雨水は悲しみの涙のように流れ落ち、やがて事故が無い未来へ向かう「希望の芽」となる願いを込めた。
 碑石には「人々の生活の中に安心・安全についての意識が少しでも根付いていくことを願っています」などの文章が刻まれている。設置費用は全国からの寄付金1140万円を充てた。
 除幕式に出席した真菜さんの夫の拓也さん(33)は、事故後に公園のベンチに毎日座り、どうすれば交通事故が減るか考え続けたといい、「慰霊碑を見た人が安心安全で、優しい社会にしようと思える場所になれば」と思いをはせた。
 事故は昨年4月19日、旧通産省工業技術院元院長の飯塚幸三被告(89)=自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で在宅起訴=が運転する乗用車が赤信号を無視して交差点に進入し、飯塚被告を含む12人が死傷した。

関連キーワード

PR情報

社会の新着

記事一覧