交通事故防止へキッズ・ゾーン 船橋市が県内初、29カ所に設定へ

2020年7月12日 07時17分

新京成線薬園台駅周辺の道路に塗装された「キッズ・ゾーン」のイメージ(合成写真、船橋市提供)

 船橋市は十日、子どもたちを交通事故から守るため、市内三地区計二十九カ所に「キッズ・ゾーン」を設定すると発表した。路面に塗装を施すなどし、ドライバーに注意喚起する。同市によると、県内では初の設定となる。市内在住の外国人や帰国子女が増えているため、日本語を理解できない中学生ら向けに音声翻訳機を二十日から、二十二中学校に配備する。 (保母哲)
 キッズ・ゾーンは昨年五月、大津市で散歩中の園児の列に車が突っ込み、園児二人が死亡するなどした事故を機に、国が設定を働き掛けている。内閣府と厚生労働省は同十一月、都道府県や政令市、中核市に「キッズ・ゾーンの設定の推進」と題した依頼文を送付。保育所などが行う散歩時の安全確保が目的で、小学校などの通学路に設けられているスクールゾーンに準じている。
 船橋市は昨年から、船橋署、船橋東署などと協議を重ね、保育所などが集中する三地区を選定。保育所などを中心に約五百メートルの範囲を対象とし、JR西船橋駅南口に八カ所、JR東船橋駅南口に十二カ所、新京成線薬園台駅東口に九カ所を設定する。それぞれの散歩コースなどに、キッズ・ゾーンとの文字を縦三・五メートル、横三メートルの大きさで塗装する。
 松戸徹市長は「小さな子どもたちがいるエリアであることを、(ドライバーらに)お知らせすることで、安全運転を呼び掛けたい」と述べた。
 音声翻訳機の配備は、外国人らが増加しているためで、各校に一台ずつ配備される。市によると、帰国・外国人児童生徒は千三百十人(六月十五日時点)。現在は日本語指導員や日本語指導協力員が通訳している。
 市立中学校への導入は、市長と市内の中学生が語り合う昨年度の「こども未来会議室」での提案がきっかけとなった。音声翻訳機はほぼ名刺サイズで、七十四言語に対応する。市は中学校での利用状況をみて、小学校でも導入するかどうかを判断する。

音声のほか、カメラ機能を使って文字も日本語で表示される音声翻訳機=船橋市役所で


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