<コロナと生きる@いばらき>感謝の心 白球に込めて 高校野球県独自大会 感染対策徹底し開幕

2020年7月12日 07時19分

試合前に検温を受ける保護者(中)=いずれも水戸市で

 新型コロナウイルスにより中止になった全国高校野球選手権県大会に代わる独自大会「二〇二〇年夏季県高校野球大会」が十一日、県内6球場で開幕した。感染防止対策が徹底される異例の球場。その中、選手らは大会が開催される喜びを感じながら、熱戦を繰り広げていた。決勝は順調に進めば、八月四日に予定されている。 (松村真一郎)
 感染防止のため、開会式は催されず、この日は、県内4ブロックに分かれて計16試合が開かれた。
 観客は野球部員とその保護者に限られ、スタンドの保護者らはマスクを着用し、距離を空けて応援した。試合終了後は、次の試合まで1時間空け、大会関係者がベンチやスタンドの消毒作業をした。

試合終了後にベンチを消毒する大会関係者 

 水戸ブロックのノーブルホームスタジアム水戸(水戸市)では、茨城(水戸市)と鉾田一(鉾田市)が開幕試合に登場。茨城の太田敦志主将(3年)の父、和典さん(44)は「親としても、大会の開催はうれしい」と笑顔を見せ、「子どもたちには、開催への感謝をプレーで返して」とエールを送った。
 試合は、茨城が初回に先制したが、鉾田一が七回に5得点を挙げ、試合をひっくり返し、6−1で初戦を突破した。七回に満塁のピンチを背負いながらも無失点で抑え、完投した鉾田一の安達嵩斗投手(3年)は「久々の公式戦で力が入り、立ち上がりは悪かったが、しっかりと抑えられた」と振り返り、「大会ができてよかった。次の試合も自分がやってきたことを表現できるといい」とすがすがしく話した。
 第3試合の玉造工業(行方市)−清真学園(鹿嶋市)では、清真が打撃で玉造工を圧倒し、8−2で勝利した。敗れた玉造工の北村拓実主将(3年)は、今春に1年生が入部するまで、人数不足で単独チームを組めなかったと話し、「コロナで1年生とほとんど練習できず、大会直前の練習試合もうまくいかなかったが、最後に単独チームで試合ができたことに感謝したい」と言葉を詰まらせた。
 試合は土日祝日を中心に開かれ、十九日までの1、2回戦は4ブロック別、二十三日の3回戦以降は各ブロックの上位8チーム計32チームで争われる。決勝までに優勝校を決めることができない場合は、複数校を1位にする可能性もある。

間隔を空けて応援する保護者ら

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