自殺職員の妻「真実明らかに」 森友問題訴訟15日に初弁論

2020年7月13日 23時25分

赤木俊夫さん=妻提供

 学校法人「森友学園」の国有地売却問題を担当していた財務省近畿財務局職員の赤木俊夫さん=当時(54)=が自殺した問題を巡り、佐川宣寿元国税庁長官(62)の指示で決裁文書改ざんを強要され自殺に追い込まれたとして、赤木さんの妻雅子さん(49)が、佐川氏と国に約1億1000万円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が15日、大阪地裁で開かれる。雅子さんは法廷で陳述書を読み上げる予定だ。(望月衣塑子)
 雅子さんによると、赤木さんは「私の雇い主は日本国民。国民のために仕事ができる国家公務員に誇りを持っています」が口癖だったという。初弁論を前に雅子さんは「佐川氏らから何をさせられたのか。安倍晋三首相や財務省は責任をどれだけ重く受け止めたのか。天国の夫のために裁判で真実を明らかにしていきたい」と話す。
 雅子さんの代理人弁護士によると、国と佐川氏は請求棄却を求める方針。佐川氏は「国家公務員が職務で他人に損害を与えた場合、国が賠償責任を負い、公務員個人が負うものではないとする最高裁判例がある」と主張するとみられる。
 訴状などでは、財務省理財局長だった佐川氏は2017年2~4月、部下に対し「森友学園を厚遇したと取られる疑いがある箇所は全て修正するように」などと指示。赤木さんは上司から呼び出されて3~4回、決裁文書から安倍首相の妻昭恵氏や政治家らの関与を示す部分を削除する作業を強制された。7月にうつ病がひどくなり休職、18年3月7日に自殺した。
 財務省は本紙の取材に「近畿財務局の職員がお亡くなりになったことについては、誠に残念なことであると考えており、改めて、深く哀悼の意を表したい」とした。

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