両毛新聞が再刊 本紙記事きっかけ 遠縁の川島さん、継承に名乗り

2020年7月14日 07時53分

両毛新聞の再刊を担う川島順一社長=足利市で

 「地元に根差した新聞を私が守る」。足利市内で七十四年間発行され、五月に休刊した夕刊紙「日刊両毛新聞」の再刊が決まった。新聞事業を引き継ぐのは市内の自営業川島順一さん(51)。「両毛新聞は幼い頃から愛着があった」と熱く語った。二十日に再刊一号を市内のほぼ全世帯にポスティング配布し、八月から本格的に新聞発行を始める。 (梅村武史)
 川島さんは社号「両毛新聞社」と新聞製作事業をすべて引き継ぎ、社長に就任する。引退した岡部功前社長(88)を会長に迎える。記者はこれまで通り三人。記者未経験という川島さん自身も筆を執る意向で、岡部会長の辛口コラム「銀河系」も継続する。
 市内で明治期から続く繊維会社の経営者一家の長男だった川島さん。長年、都内や関西の企業で会社員として主に経営企画や総務畑を歩んできた。
 三年ほど前から家庭の事情で足利市に戻って自営業を始めた。岡部会長は遠縁にあたる。
 休刊が決まった際の本紙記事で「意欲ある人に経営権を譲り、看板を存続させたい」という経営者親族の言葉を目にし、名乗りを上げたという。
 川島社長は「活字文化が根付いた地域性を考えればまだまだ発展できる。紙面内容の充実に加え、営業活動にも力を注ぎたい」と語った。
 再刊一号は約五万部発行。社長の再刊あいさつに加え、新型コロナ感染症に立ち向かう市内企業の特集を計画している。
 従来は週六回刊だったが、今後は月〜金曜の週五回刊に。購読料は月額千五百円(郵送地域は二千五百円)で据え置く。問い合わせは同社=電0284(21)1366=へ。

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