WHO事務局長「多くの国が間違った方向に」 米国やブラジル大統領の情報発信に苦言

2020年7月14日 13時55分
WHOのテドロス事務局長(ロイター=共同)

WHOのテドロス事務局長(ロイター=共同)

  • WHOのテドロス事務局長(ロイター=共同)
 【ジュネーブ=共同】世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は13日の記者会見で、新型コロナウイルスの感染の勢いが増している現状について「あまりにも多くの国が間違った方向に行ってしまっている」と述べ、各国当局に対し改めて拡大防止に向けた方策を徹底するよう求めた。
 米大陸が感染拡大の「依然として中心地」だと指摘。名指しはしなかったが、米国やブラジルなどを念頭に「指導者が発する混乱したメッセージが、あらゆる対応で決定的に重要な『信頼』を損ねている」と述べ、科学的事実に基づく情報発信の重要性を訴えた。
 テドロス氏は「近い将来、かつてのような生活様式が戻ることはない」と強調。感染が小康状態に入ったとしても、対人距離を確保し、人が密集する換気の悪い場所ではマスクを着用するといった基本動作を続けるよう呼び掛けた。
 WHOで緊急事態対応を統括するライアン氏も「今後数カ月でウイルスを撲滅できるというのは現実的ではない。ウイルスとの共生を習得していかなくてはならない」と強調。また「完全無欠なワクチンができて、誰もが接種できるようになるというのも非現実的だ」と述べ、開発の困難さに加え、公平に供給することの難しさを指摘した。
(共同)

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