中部国際空港や羽田などにPCRセンター開設へ 政府、ビジネス往来向けに

2020年7月15日 06時00分
羽田空港第2ターミナルに到着した人たち

羽田空港第2ターミナルに到着した人たち

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う出入国制限緩和に向け、政府が感染の有無を確認する「ビジネス渡航者PCRセンター」(仮称)を羽田や成田、関西の3空港に加え、中部国際空港(愛知県常滑市)にも開設する方向で検討していることが分かった。複数の政府関係者が明らかにした。
 中部地方はトヨタ自動車や関連企業など製造業が集積しており、海外との経済面の往来を再開すれば、検査需要が急増すると判断した。9月ごろをめどに羽田と成田、関西、中部の各空港に出入国者、東京都と大阪府の中心部1カ所ずつに出国者を対象にしたPCRセンターを設置する方針。
 現在は空港検疫所でPCR検査をしているが、件数が限られ、結果判明まで1~2日程度かかっている。民間機関も検査に加わるPCRセンターの開設により対応能力を大幅に拡充し、新たな検査方法の導入などで時間も短縮して出入国者の増加に備える。ウイルスが検出されなかった人には、渡航先で提示する「陰性証明書」を発行する。
 政府は6月下旬、出入国の制限緩和の第1弾としてベトナムとのビジネス関係者の往来を認め、タイ、オーストラリア、ニュージーランドと協議を進めている。防疫措置などの条件で合意すれば順次往来を再開する。第2弾として中国、韓国、台湾など10カ国・地域と近く交渉入りする見通し。17日に政府対策本部を開き、対象国・地域の追加を正式決定する。
 政府は2月から水際対策を順次強化しており、日本への原則入国拒否の対象は現在、129カ国・地域に上る。安倍晋三首相は6月中旬の政府対策本部で、ビジネス関係者らの出入国制限の一部緩和を表明し、海外渡航者のための新たなPCRセンター設置を指示していた。(川田篤志)

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