小山登美夫ギャラリー

2020年7月22日 12時02分

オッサンズからの卒業を目指し、お笑いトリオ“東京03”が未知なる世界の扉を開く!


 アラフィフのお笑いトリオ「東京03」のメンバーが、これまでのこだわりを捨て去り、新たな価値観に触れながら“立派な紳士”への道を目指す人気の連載!
 未知なる世界を体験するため、東京03探検隊が新たな冒険の旅へと旅立ちます!
 今回のテーマは「現代アート」です。どんな風に見れば良いか分からない、なぜこんな値段になるのか分からない、と難解だと思われがちな現代アート。「あ~この作品はね...」と分かりやすい解説ができれば、周りの人たちからスゴいと思われ、あわよくば仕事の幅も広がるはず。ということで、日本において現代アートの代表的なギャラリーのひとつ、小山登美夫ギャラリーにお邪魔して、アートについて学んできました。

東京03探検隊が現代アートに出会った!


六本木にある小山登美夫ギャラリーにやってきた3人。

床に何か置いてありますね。



3人とも、どうリアクションして良いのか判断がつかない様子。

展示されていたのは鹿の頭蓋骨。顔の半分には金箔がはってあります。周りには土?それとも豆?細いヒモも作品の一部なんでしょうか。

「いらっしゃいませ。ギャラリーへようこそ」とギャラリストの小山登美夫さん。今回、探検隊の3人に現代アートについて教えてくれます。「廣瀬智央さんというアーティストの作品を展示しています」。

ギャラリーの奥にある展示室へと案内される隊員たち。

床に置いてある物体?も作品だそうです。

小山さん「このコンクリートの棒は両端の断面を重ねるとぴったりと一致するように作られています。でもコンクリート製なので棒を曲げて断面を重ねることはできないわけで......」。
飯塚隊員「ちなみにこちらは、おいくらですか?」
小山さん「税別で50万円です。その横に置いてある作品は野菜のロマネスコを石膏で型取りしたものです。いわゆるフラクタル形状になっているのが特徴の野菜です。この自己相似の形を石膏と金箔で仕上げることで、宇宙の原理を表現した作品です。税別65万円です」。
飯塚隊員「・・・・・」。
角田隊員「飯塚さん、セットで買っちゃいましょう!」
飯塚隊員「やめてよ~」。

飯塚隊員「この絵はきれいな色ですね~」。
小山さん「これは絵ではないんですよ」。

小山さん「木の枠に布を貼っています。薄い布を2枚使って反対側が見えそうで見えない状況を作っています。1991年に作った作品を新しい木枠に張り替えたもので、過去と現在を同時に内包させているんですね」。
豊本隊員「なるほど~。現代アートって、説明を聞かないと何を表現しているのか分からないものなんですね」。

角田隊員「このカーテンの奥に観葉植物がたくさんありますけど、倉庫か何かなんですか?」

小山さん「こちらも作品です。このカーテンも反対側が透けて見える布で作られています。カーテンが揺れて、その隙間からも観葉植物がチラっと見えるように、サーキューレターで風を送っています。これも先ほどの布を木枠に張った作品と同じように、見えそうだけど見えないという両義的な状況を作ることがテーマです」。

飯塚隊員「ということは、この黒い固まりも、廣瀬智央さんのアート作品なんですか?」

長さは15センチくらいでしょうか。

小山さん「黒いシリコンのチューブがありますよね。シリコンの中身を乾燥させて、固まったシリコンを取りだして一部着色したものです」。
飯塚隊員「・・・・・」。



これらアクリル素材のオブジェも廣瀬智央さんの作品。
小山さん「オブジェの中に豆が入っているのが見えますが、本物の豆、木彫りの豆、そして一粒だけ金を素材にした豆が入っています」。
飯塚隊員「身近にある豆と貴重な金を一緒に使うとか、何となく共通したテーマがありそうですね」。

小山さん「そうなんです。廣瀬智央さんは、自然のものと人工のもの、貧しいものと豊かなもの、ミクロなものとマクロなもの、といった相反する要素が共存する作品を、身近な素材を使って制作するアーティストなんです」。
(7月26日(日)まで群馬県のアーツ前橋で展覧会「廣瀬智央 地球はレモンのように青い」が開催されています)

こちらは長井朋子さんの作品。打ち合わせのためギャラリーに来ていた長井さんご本人が、隊員たちのために作品を解説してくれました。
長井さん「茶室に飾るならどんな絵が良いだろうかと考えて描きました。金色を背景に使っているのは茶室に合うと思って、あと茶室にはお花も飾るので手に花を持たせました」。
飯塚隊員「何でクマの絵なんですか?」

長井さん「二本足で立った時に一番かわいい動物ってクマだと思うんです」。
飯塚隊員「あっそれで『くま』って文字でも書いてあるんだ(100%は納得していない様子)」。

こちらはトム・サックスさんの作品。

角田隊員「ほほ~、これは何焼きですか?」
豊本隊員「それより何でNASAのロゴが入っているんですか?」

小山さん「人類が宇宙で他の文明を持つ存在に出会った時に、地球の文化をどう紹介するか、というテーマで作られた作品なんです。トム・サックスは自分の好きな茶道を紹介することを考えて、お茶の道具を作りました。お茶を淹れる時に使う茶筅は、電動でかき混ぜるようになっています」。
豊本隊員「何だか分からないけれどNASAのロゴを使っちゃうのがスゴい!」

こちらは桑原正彦さんの作品。

この人形のようなものも桑原正彦さんが手掛けたもの。

小山さん「都市化していく周りの景色に対する違和感といったものが、桑原正彦さんが作品を通じて表現していることです」。
飯塚隊員「かわいいけれど、ちょっと怖い感じがするのはそういう背景があるからなんですね」。

最後に隊員たちが小山さんに現代アートについて色々と質問をしました。
角田隊員「こちらは『ギャラリー』ですが美術館とはどこが違うんですか?」
小山さん「美術館は入場する人たちからお金をいただいてコレクションを見せる場所です。ギャラリーはアーティストの作品を販売するところですね。だから入場料も品いただきませんし、アーティストの新作も展示されます」。
豊本隊員「どんな方が作品を購入するんですか?」
小山さん「ファッション業界の方や若手の経営者の方...、色々な方がいらっしゃいます」。
飯塚隊員「値上がりするのを狙って、投資として作品を買う人もいるんでしょうか?」
小山さん「なかにはそういう方もいらっしゃいますけれど、本当にアートが好きな方が買われていくことが多いですね。面白いのは、10万円の作品が100万円に値上がりするのって、3000万円の作品が5000万円に値上がりすることよりも難しいんですよ!」
角田隊員「飯塚さん、ここはひとつ何か買っていきましょう!」
飯塚隊員「なんでオレなんだよっ!」

ということで、現代アートについて初歩的なことを学んだ探検隊一同。
特に飯塚隊員はアート全般にちょうど興味を持ち始めたところだったそうです。
「これは何なんだろう?」と考えてしまうようなものが近くにあったほうが
企画を考える時に色々なアイデアが出せるようになる、という意見があるそうで、
もっとアート作品が身近にあった方がいいと思うようになったとか。
今回の取材をきっかけに、現代アートにヒントを得た新しいコントが生まれるかもしれません。
取材にご協力いただいた小山登美夫ギャラリーの皆さん、ありがとうございました。

©Masahiko Kuwahara Photo by Kenji Takahashi


<小山登美夫ギャラリー>


8月8日まで、桑原正彦さんのエキシビジョン「heavenly peach」が開催されています(入場無料)。


住所:東京都港区六本木6-5-24 complex665 2F
電話: 03-6434-7225
開廊時間:11:00~19:00
休廊日:日月祝
http://tomiokoyamagallery.com/

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