「撮影地に恩返しを」 台風で重文被害 長南町の笠森寺 フラメンコダンサーが無観客ライブ

2020年7月16日 07時32分

19日のライブに向けてフラメンコの練習をする永田健さん(中)ら出演者=東京都江戸川区で

 昨秋の台風と豪雨で被害を受けた寺の復興を支えようと、プロのフラメンコダンサーらが十九日、長南町の笠森寺(通称・笠森観音)で無観客ライブを行い、インターネットで動画配信する。同寺は、国の重要文化財に指定されている観音堂の屋根が破損するなどの被害を受けており、「投げ銭」としてチケットを販売して寄付を募る。(太田理英子)
 出演するのは都内などで活動する永田健さん(46)らフラメンコダンサーとギター奏者、歌手ら男女五人。フラメンコの代表曲「ソレア」など数曲を披露する。
 永田さんはフラメンコの魅力と国内各地の名所を発信するため、二〇一八年秋から約一年かけて四十七都道府県を訪問。原爆ドーム(広島市)や東日本大震災の被災地の「奇跡の一本松」(岩手県)などを背景に、各地のフラメンコ教室のダンサーが和装で踊る姿を撮影し、動画作品「日本に恋した、フラメンコ」を完成させた。
 県内では、一八年十二月に四方が舞台造りの「四方懸造(しほうかけづくり)」と呼ばれる笠森寺の観音堂で撮影した。昨秋に観音堂は屋根が破損し、境内は崖崩れや倒木が起きて甚大な被害を受けた。観音堂の修復は終えたが、防災設備などは破損したまま。新型コロナウイルスの影響で観光客も激減している。
 永田さんは「撮影地に恩返しがしたい」と、初めて無観客ライブの配信を企画。動画作品に出演したチームも和装で登場し、オープニングを飾るという。
 ライブは十九日午後六時から四十五分間。永田さんの動画投稿サイト「ユーチューブ」のチャンネルや会員制交流サイト(SNS)フェイスブックで生配信する。併せて、インターネットサイト「Peatix(ピーティックス)」で、投げ銭としてオンラインチケットを販売。チャージ料千円のほか、笠森寺で販売している「黒招き猫」のセット(三千円)、同寺の復興支援のチケット(五千円)もある。
 永田さんは「お寺の魅力を知って応援してもらうとともに、フラメンコも身近に感じて楽しんでもらいたい」と視聴を呼び掛ける。

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