都、感染警戒最高レベルに都民「自分の身は自分で守る」

2020年7月16日 13時32分
 東京都が新型コロナウイルスの感染状況に関する警戒度を最も高い「感染が拡大している」に引き上げてから一夜明けた16日、都民や都内への通勤者からは不安の声が上がった。都内の新規感染者数は同日、過去最多の280人台に。「自分の身は自分で守る」。感染拡大を止められなかった行政への不満も漏れた。
 JR東京駅周辺では、早朝から多くの人がマスクを着けて、丸の内のオフィス街へと向かった。

マスク姿で出勤する人たち=東京・丸の内で

 宇都宮市から新幹線通勤している男性会社員(56)は「緊急事態宣言中から在宅勤務を併用しており、出勤は週に2日くらい。警戒度引き上げで働き方を変えることはない」と冷静に話す。東京への通勤については「車内は混雑しておらず、地元での目も気にならないが、妻は心配のようだ」と複雑な表情を見せた。
 東京都大田区の女性会社員(35)は、現在は毎日出勤を続けており、在宅勤務に戻ることは難しいという。「休日くらいは友達とご飯に行きたいのに」。感染拡大に歯止めがかからない状況を嘆いた。
 葛西臨海公園にある水族館を訪れた豊島区の武田明子さん(69)は、インターネット上の予約に手間取ったと話す。緊急事態宣言期間中は外出を控えていたといい「(宣言が再発令されるなどして)現実の行動に制限がかかるのはつらい。自分で自分の身を守るという気持ちが大事だ」と語った。
 東京都は都外への不要不急の移動を控えるよう要請。2歳の子どもと園内で散歩を楽しんでいた江戸川区の主婦北元麻美さん(33)は「上の子が夏休みに入るので、旅行に行きたい。でも、飛行機や電車の移動は怖くなった。中止にするか、車で行くか迷っている」と打ち明ける。
 いずれも小学生の子どもを持つ川畑良子さん(38)と伊藤昌代さん(36)は「習い事や学校の通常授業ができないなど、子どもたちは我慢を強いられている。なぜ感染拡大を阻止できなかったのか」と、行政の対応に不満を示した。
(共同)

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