<新型コロナ>指スケッチ 伝わるぬくもり 品川の水田さんアプリで描く 水彩風50点

2020年7月17日 07時17分

「何かを始めよう、始めたい、変えたいと思っている人の参考になれば」と話す水田好律さん=中央区で

 新型コロナウイルスの影響で、品川区の水田好律(よしのり)さん(63)は、起業したホテル関連ビジネスの事業化を目前に休止を余儀なくされた。「自分を見失わないために」と5月の連休から始めたのが、スマホのお絵描きアプリを使って指で描いたスケッチ。観葉植物や手料理など、テレワークのすき間時間に描いた水彩画風のイラストは約50点。ほのぼのとしたぬくもりある味わいが、知人の間で評判に。「どんな苦難でも乗り越える自信がついた」と、コロナ収束後に個展を開く新たな夢もできた。 (市川千晴)
 水田さんは長年、ホテル・レストラン業界で働いてきた。昨年六月に「自分の思い描く事業を展開したい」と会社を立ち上げ、ホテルとレストランの予約システムの新たな特許を取得した。だが、事業化のめどがたった直後、新型コロナ感染が世界的に拡大し、あっという間に休止に追い込まれた。

ビフォーコロナに毎週通った道

 先行き不透明な状況が続き、悪いことばかり考える。そこで、「チャンスが来たときに心身共に最善の状態でいられることが大切だ」と気持ちを奮い立たせた。何か新しい挑戦をすることを思い立ち、出合ったのがお絵描きアプリ「スケッチ」だった。
 絵の経験はなかったが、アプリを使うことで描きたい題材を写真で取り込み、輪郭をなぞるだけで簡単に下絵が描けた。色付けも、水彩独特のにじみ具合や色の交ざり方なども、何度も試すうちに上達していった。十分で完成する作品もあれば、数時間をかけて陰影や色合いを工夫して描いた作品もあり、フェイスブックなどで公開し、「指で描いたほのぼのとしたぬくもりがよい」と評判になった。
 趣味のランニングと昨秋から始めた料理に加え、指スケッチを始めてからは創造性豊かになった、と水田さんは言う。「感染に加えて経済的な不安のある厳しいコロナ時代を生き抜くため、前向きに模索する中で指スケッチに出合い、自分を再発見した。この経験が悩んでいる人の参考になれば」と話した。
 作品の問い合わせなどは水田さん=電話090(2647)4038=へ。

那覇空港着陸寸前に見えたフェリー (いずれも水田好律さん提供)


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