<新型コロナ>伊豆の自治体 相次ぎ対策 感染再拡大の中、GoToトラベル

2020年7月17日 07時21分

コロナ対策を講じた上で今夏に開設される予定の白浜大浜海水浴場=下田市で

 首都圏などで新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、本格的な夏の観光シーズンを前に十六日、県東部の自治体が相次いで対応策を打ち出した。開始が目前に迫る政府の観光支援事業「Go To トラベル」には、感染流行地域からの流入に、トップから懸念の声が出ている。 (山中正義、杉原雄介)

◆下田/駅や白浜で検温 協力者にアマビエカードも

サーモグラフィーでの検温協力者に配るカード=下田市役所で

 下田市は、市民の安心安全を守るための「下田モデル」を発表した。体調が悪化した観光客には帰宅を求める場合もあり、観光地としては「チャレンジ」としている。
 玄関口となる伊豆急下田駅の降車口には、二十三日〜八月三十一日、体温を測定するサーモグラフィーを設置する。客の誘導方法は検討中だが、全員の測定を目指す。協力者には「アマビエぺるりんお守りカード」を配布する。
 三七・五度以上の発熱があった場合は、健康相談をして帰国者・接触者相談センターなどを紹介する。
 白浜大浜海水浴場では入り口を十一カ所から五カ所に減らす。自己申告で検温済みの人はリストバンドを着けて入場、していない人は専用入り口で検温する。
 その他、下田への来訪前の健康チェックや、マスクと体温計の持参などの協力も求める。
 松木正一郎市長は「体温が三七・五度以上なら原則、帰ってもらう。自分で健康チェックする人でないと観光客として受け入れられない。地域の人たちの不安を除くにはやむを得ない」と説明した。「Go To トラベル」には「例えば賀茂地域管内などを地域住民同士が巡って楽しむことに光を当てるのもありだと思う」と語った。

◆伊豆の国/来月から宿泊代補助 市民や常連客中心にPR

観光キャンペーンを説明する小野登志子市長=伊豆の国市で

 伊豆の国市の小野登志子市長は会見で、新型コロナの影響で落ち込んだ観光需要を回復させるため、八月から宿泊料金補助などのキャンペーンを行うと発表した。国の「Go To トラベル」には「強行は無理ではないか」との見方を示し、市のキャンペーンは市民や常連客らを中心にPRするとした。
 市は八月から来年三月まで、市内施設の宿泊者に、一泊につき最大五千円を補助する。上限は三泊分で「Go To」など他のキャンペーンとの併用はできない。このほか、八〜十二月に宿泊した人の中から抽選で三千人に、イチゴなどの特産品を贈る企画も実施。八〜九月に二回、市内七カ所での花火打ち上げも予定する。
 「Go To」が当初、全国一斉に行うと発表され、批判や延期を求める声が高まったことについて、小野市長は「(国のキャンペーンには)コロナ対策に取り組む人たちの気持ちが入っていない」とした。
 一方、三〜五月に市内で一万件の宿泊キャンセルが出たことにも触れ「地元の観光産業をもり立てたい。市のキャンペーンは大々的なアピールはせず、市民や従来のお得意さんたちに来てもらいたい」と訴えた。

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