「ツルネの場面と似通う」 一方的恨みか、青葉容疑者 京アニ事件、きょう1年

2020年7月18日 06時00分
2019年7月18日、火災で煙を上げる「京都アニメーション」の第1スタジオ=京都市

2019年7月18日、火災で煙を上げる「京都アニメーション」の第1スタジオ=京都市

 京都アニメーション放火殺人事件で、殺人や現住建造物等放火などの疑いで逮捕された青葉真司容疑者(42)=鑑定留置中=が「京アニ作品の『ツルネ―風舞高校弓道部―』の場面の一部と自分の小説が似ている」という趣旨の供述をしていたことが17日、捜査関係者への取材で分かった。京アニによると、盗作の事実はなく、京都府警は青葉容疑者が一方的に恨みを募らせ事件に及んだとみている。
 京アニ事件は18日、発生から1年を迎える。
 捜査関係者によると、青葉容疑者は京アニの人気作品と同ジャンルの「学園もの」の小説を同社に応募。身柄確保時から一貫して「(京アニに)小説を盗まれた」と供述し、京アニ作品の名前を複数挙げていた。同社は応募された小説は形式面に不備があり、1次審査で落選していたと説明している。
 同社代理人弁護士は、応募作品の中身が京アニの目に触れる前に選考から除外されていたため、そもそも似る余地が全くないとしている。捜査関係者は「独創的な設定とは言いがたく、一方的な言いがかりにすぎない」とみている。
 「ツルネ」は弓道部に入った男子高校生が、仲間とともに部活動に打ち込む青春を描いた物語。2018年10月からテレビ放映された。
 18年11月、インターネット上の掲示板サイトに「ツルネでもパクってやがる」などの投稿があることも判明。同年「パクりを目にしたのはけいおんの映画だった」「次に書いた小説がまさかのハルヒ越え」など、京アニの他作品についての書き込みも断続的に投稿されていた。青葉容疑者の経歴と重なる書き込みもあり、府警が関連を調べている。
 事件当時の青葉容疑者の精神状態を見極めるため、京都地検は6月、京都地裁に鑑定留置を請求し認められた。公判では、刑事責任能力の有無が主な争点になるとみられる。(共同)

関連キーワード


おすすめ情報