イランの複数都市でデモ 反政府デモで死刑判決見直し求める

2020年7月19日 05時50分
 【カイロ=蜘手美鶴】イラン全土で昨年あった反政府デモに参加した若者3人の死刑判決に対し、イランの複数都市で判決の見直しを求めるデモが起きている。昨年起きた大規模デモの「第二波」を警戒する政府は、各地に治安部隊を配置。催涙ガスを発射するなど封じ込めを強化している。
 死刑判決を受けたのは、いずれも20代の男性被告。AFP通信などによると、3人は昨年11月のデモの最中に、公共の建物やバスに放火した罪などに問われた。2月に死刑判決が言い渡され、今月14日に最高裁が判決を支持したと発表された。
 ロイター通信によると、今回の抗議デモは16日夜にテヘランなどで始まり、南西部ベフバハンでは治安部隊がデモ隊に催涙ガスを発射し、逮捕者も出た。17日夜にも南西部アフワズなどでデモがあったが、事前に治安部隊が多数配置され小規模にとどまった。
 米国の制裁や新型コロナウイルスの影響で経済が悪化するイランでは、国民の不満が政府に向かっている。昨年の反政府デモもガソリンの値上げが発端で、地元紙の男性記者は「経済の立て直しができない政府への怒りが大きく、今回のデモが反政府デモの第二波を引き起こす可能性がある」と話した。

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