藤井棋聖がタイトル獲得後初の対局 17歳最後の一局を白星で飾る

2020年7月18日 21時27分

タイトル獲得後の初対局を勝利で飾った藤井聡太棋聖(日本将棋連盟提供)


 17歳11カ月の史上最年少でタイトルを獲得した将棋の藤井聡太棋聖が18日、タイトル保持者として初の公式戦に臨み、A級棋士の菅井竜也八段(28)に勝利した。19日は藤井棋聖の誕生日で、17歳最後の対局を白星で飾った。(樋口薫)

◆A級棋士を相手に初めての「王将」

 この日の対局は、早指し棋戦「将棋日本シリーズJTプロ公式戦」の1回戦。例年ならば全国を巡回し、ファンの前で公開対局をするが、今年は新型コロナウイルスの影響で、東京都内のスタジオでの無観客対局となった。
 2日前の棋聖戦に続き、和服姿で対局に臨んだ藤井棋聖。相手の菅井八段は王位の獲得経験もある若手トップ棋士で、過去の6回の対局はすべて菅井八段の方が上座に着いていた。今回初めて立場が逆転し、格上の棋士が使う「王将」を藤井棋聖が手に取った。「駒箱を開ける時は緊張感があった」という藤井棋聖だが、対局が始まると「普段通り指せた」という。

対局終了後の記者会見に臨む藤井聡太棋聖

 後手番の菅井八段が得意の四間飛車を選択し「相穴熊」の戦型に。先手が馬、後手が竜をつくり合う激しい展開となった。しかし藤井棋聖が急所に歩を放ったのが機敏な一着で、駒得に成功してペースを握った。以降も着実な指し回しでリードを広げると、最後は竜切りから鮮やかに後手玉を仕留めた。
 終局後、記者会見した藤井棋聖は「タイトルホルダーとしては本局が初戦。いいスタートが切れた」と満足げな表情。棋聖戦と王位戦(東京新聞主催)でダブルタイトル挑戦が決まった6月以降、高校にも通えないほどの過密日程が続いているが「しっかり休むことを最優先し、どの対局もいい状態で臨めている」と充実ぶりを強調した。

◆サプライズのバースデーケーキに笑顔

 誕生日を翌日に控え、サプライズで将棋の盤駒をあしらった豪華なバースデーケーキも贈られた。「ここまで凝ったものがいただけるとは。感激しています」と満面の笑顔。プレゼントに欲しいものを聞かれると「タイトルを取れたのが非常にうれしいことだったので、それ以上のご褒美は特にないかなと思っています」と控えめに語った。

特製のバースデーケーキを手に笑顔を見せる藤井聡太棋聖

 最後に「タイトルホルダーとして18歳を迎えられることをうれしく思っています。17歳の1年間はいろんな経験ができた。これからの1年もまた一歩成長したい」と意気込みを語った。18歳でも、周囲が驚くような快進撃が見られそうだ。

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