[不思議] 東京都板橋区 田辺ナオミ(68)

2020年7月19日 07時41分

◆わたしの絵本

イラスト・まここっと

<まここっと> 雑貨ブランドSWIMMERの元デザイナー。代表キャラクターは「りんご王子」。現在は独立してMa cocotte(マココット)ブランドを立ち上げ、展示会などで活躍中。メルヘンの中にレトロを盛り込んだタッチに定評。

◆300文字小説 川又千秋監修

[夫婦喧嘩(げんか)] 愛知県豊川市・パート・50歳 小林弥土里

 「おまえの、そういう、いつも見返りを求めるところが好かん」
 「あんただって、文句ばっかり。そうやって不機嫌でいること自体がハラスメントなのよ」
 あーあ、また始まった…。
 そのうち、こっちに、とばっちりがきそうだなぁ。
 寝たふりしよっと。
 「ねえ、どっちが悪いと思う?」
 ほーら、きた!
 (…どっちも悪いと思うよ…)
 声にならない意見を、目で訴えてみた。
 すると、「おまえだって、都合が悪けりゃ逃げ回って、揚げ句は無駄に吠(ほ)えまくるところがいかんッ」
 ふん!
 もちろん、セオリー通り、食わずにスルーさせてもらいますけどね。

<評> これぞ、つまらないものの代表。おまけに、これほど、はた迷惑なものもありません。どうせなら、周囲を巻き込まず、二人だけで勝手に決着をつけてほしいところですが、なかなかそうもいかないようで。

[メダカの観察] 金沢市・主婦・46歳 観音佳津子

 小学生の頃、理科の授業でメダカの観察があったが、特に面白かった記憶はない。
 だが先日、娘が友だちからメダカをもらってきた。
 小さな水槽に形や模様が違うメダカが五匹泳いでいる。
 何気に観察していたら、その性格もいろいろあるようで、いつも砂をつついてエサ探しをする子、空気の吹き出し口の真上へ行き上昇気流にのって遊ぶ子など。
 そして一番驚いたのは、私がエサの場所を指さすと、器用にヒレを後ろに動かし、バックして食べる子だ。
 スーパーで切り身を買うことでしか魚を知らなかった私が、一匹の魚と意思疎通ができたのだ。
 今度は“お手”でも覚えさせようか…と、たくらみつつ、メダカの観察は続くのでした。

<評> 水槽の中を、そっと覗(のぞ)いて見ていたら、ちっぽけな彼らに、それぞれ個性があることを発見。せっかくですからそこにメダカの学校を開いて、みんなに楽しく、お遊戯を教えてみてはいかがでしょう。


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