<新型コロナ>米軍司令部が感染者数公表 県内基地は計11人 市民団体「さらに情報を」

2020年7月22日 07時10分

21日現在、陽性者7人を公表した米海軍横須賀基地の正面ゲート=横須賀市で

 在日米軍司令部が日本国内の基地別の新型コロナウイルス感染者数(十六日現在)を公表し、県内では米海軍横須賀基地(横須賀市)八人、同厚木基地(大和市、綾瀬市)二人、在日米陸軍司令部があるキャンプ座間(相模原市、座間市)一人の計十一人が感染していたことが明らかになった。地元自治体は公表を歓迎する一方、市民団体は「さらなる情報公開を」と求めた。 (村松権主麿、曽田晋太郎)
 横須賀基地は二十一日、八人のうち三人が回復したが新たに二人が感染し、現時点の感染者は七人と発表した。軽症か無症状で、陰性を確認するまで隔離する。基地内の病院の検査で陽性と分かったのが一人で、六人は入国した空港の検査で感染が判明したという。同基地の担当者は「今後も新たに感染が出たら発表する方針」と話した。
 一方、キャンプ座間と厚木基地は取材に、在日米軍司令部が公表した以上の感染状況は答えず、今後について「公表の方針を在日米軍と調整している」(キャンプ座間)などとした。
 米国防総省が三月、基地や部隊別の感染状況を公表しない方針を表明し、基地の詳細な感染状況は市民に開示されなくなった。横須賀市基地対策課の担当者は「日米合同委員会の合意により保健所と米側でやりとりされている感染者の現状が数字として表れ、米側の感染症の取り組み状況も市民に見えてくる」と指摘。大和市基地対策課の担当者は「感染者数が見えることで、市民の安心につながる」と歓迎した。
 横須賀市の市民団体「非核市民宣言運動・ヨコスカ」の新倉裕史さん(72)は「沖縄県をはじめ、感染者数の公表を求めた基地のある自治体の頑張りが、米軍を動かした。感染者総数など非公表の情報は多く、さらに開示を求めるべきだ」と話した。

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