感染症と地球温暖化を考える ドイツ脱原発の委員会メンバー、ミランダさんがオンライン講義

2020年7月22日 07時43分

ミランダさんのZoomでの講演会の様子=都内で

 東京電力福島第一原発事故を受け、ドイツが脱原発を決めた委員会メンバーだったミュンヘン工科大学のミランダ・シュラーズ教授による講演会が19日、ビデオ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で開かれた。約40人が、欧州からリアルタイムで講義される、コロナ禍の下での地球温暖化対策に聞き入った。 (蒲敏哉)
 タイトルは「原子力と化石燃料からグリーン経済への移行〜ドイツが脱原発を決めた理由(わけ)〜」。福島原発事故で被災した子どもたちを支援するNPO法人アースウォーカーズ(福島市)が主催した。
 ミランダさんは「人口の激増による二酸化炭素の影響で温暖化が進み、このままでは二一〇〇年には世界の平均気温が三〜五度上がる」と指摘。
 「新型コロナウイルスなどの感染症は温暖化とも関係があり、今後、マラリアの北上もありうる。コロナ問題は、生活の在り方を温暖化対策の観点から考え直すきっかけになる」と訴えた。

ミランダ・シュラーズ教授

 意見交換も活発に行われ、ミランダさんは「通常は、飛行機で行き来しなければいけないが、Zoomは時差ぼけも味わわず効率的な授業ができるメリットがある」としながら「今後、世界各国の研究者や学生がネットで一堂に会する仕掛けを作っていきたい」と話していた。
 この講演会は、コロナ禍のため、自宅で過ごさざるを得ない大学生や高校生に社会問題を学んでもらおうと企画された国際理解講座。二十六日午後三時半からは、国連パレスチナ難民救済事業機関幹部の清田明宏さんの講演会がある。
 問い合わせは、アースウォーカーズ代表理事小玉直也さん=電話090(8301)1123=へ。

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