「全国」の夢、あきらめない 吹奏楽にかける島田羽菜さん <#最後の夏残したい!>

2020年7月22日 13時50分

トランペットのパート練習に熱心に取り組む島田羽菜さん(手前)

 昨年、あと一歩で逃した夢をかなえようと、目標にしていた吹奏楽コンクールが中止になった。吹奏楽激戦地の千葉県で、学校として初の東関東大会出場を目指していた市川市立第三中学吹奏楽部部長の島田羽菜はなさん(14)=3年=は、この夏のコンクールで引退のはずだったが、「結果を出せていない」とあきらめきれない。録音による審査で全国大会に出場できる日本管楽合奏コンテストの開催が決定されるのを心待ちにしている。 (西田義洋)

◆大会が次々と中止に…涙

 「パパーン」。7月の日曜日の昼ごろ、教室に島田さんたちのトランペットの音が響く。パート練習の真っ最中だ。市川市立学校は6月22日から給食ありの通常授業が再開。吹奏楽部は土日も休まず練習を続けている。
 政府の緊急事態宣言の発令は4月7日。6日に全国大会、8日に東関東大会、10日に県大会の中止が決まった。ネットでの発表を同級生からLINEで聞いた島田さん。入学前の3月に聴いた市川三中の定期演奏会に感動して「絶対にこの部活に入りたいな」と思ったことや、先生や先輩に怒られたこと、結果が出ずに何度も悔しい思いをしたことなどが次々に思い出され、涙があふれてきた。
 「東関東という目標のためだけに頑張ってきたので、大会がなくなっちゃったのが一番ショックでした」

◆激戦区でいつも「あと一歩」

 昨年夏の千葉県吹奏楽コンクールは県大会本選出場の22校に選ばれ、東関東大会に出られる7校まであと一歩だった。千葉県は柏市立酒井根中学や松戸市立第四中学といった全国大会金賞の常連校など強豪が多い。顧問の善木健仁ぜんきけんじ教諭は「千葉を勝ち抜くと全国に行けるというぐらい、千葉の壁はとても厚いんです」と語る。
 昨年9月の日本管楽合奏コンクール予選審査会はあと少しの点数で全国大会出場を逃した。2年生が主力となり最初の大会だった12月のアンサンブルコンテストで市川三中は金管8重奏と木管8重奏で県西部地区の予選をトップ通過し、本選の県大会に進んだが、あと一歩で出場を逃した。
 島田さんは金管8重奏で出場。東関東大会へ行くために受験勉強を中断して一時戻ってきた3年生が1人いたのに結果を残せなかったことに責任を感じた。「市内のライバル校が東関東に行ったので本当に悔しくて。先輩も同級生も先生も全員泣きました」

◆録音審査に最後の望み

 CDに録音した音源による審査で全国大会に出場できる日本管楽合奏コンテストが開催されるかどうかは7月31日に発表される予定だ。開催が決まれば、8月24日~9月24日に音源を送る。
 「結果が出る大会はこれが最後だと思うので、絶対にやってほしい。部員みんなには『最後、気合を入れて頑張っていこうね』と言いたいです」

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