「医療は逼迫していない」は誤り 政府見通しの甘さを危ぐ 東京都モニタリング会議

2020年7月23日 05時50分

 東京都内の新型コロナウイルスの感染状況を評価する22日の都のモニタリング会議で、杏林大医学部の山口芳裕主任教授は、菅義偉すがよしひで官房長官などの閣僚らが「都内の医療体制は逼迫している状況にはない」と発言していることを「誤りだ」と批判。医療提供体制の見通しを強く危惧した。(原昌志)
 山口氏は現在の医療提供体制について「さまざまな努力で何とか踏ん張っている」が、逼迫に近づいていると指摘。
(1)入院患者が21日時点で949人と前週の1.4倍に増加
(2)新規感染者のうち経路不明者の増加率(直近7日間平均)が150%超
(3)保健所から都への入院調整依頼が約100件と前週から2倍になり調整が困難になっている―
ことを挙げ、「病床拡大は時間がかかる。2週間先を見越して評価する必要がある」とした。
 都はこの日、医療提供体制の警戒度を4段階で2番目に重い「体制強化が必要」に据え置いたが、山口氏は「大丈夫だから遊びましょう、旅しましょうという根拠に使われないことを切に願う」と緩みを戒めた。
 国立国際医療研究センターの大曲貴夫国際感染症センター長も「(直近7日間で)平均232人の患者が報告される中、どう医療を提供するか負担は大きい」と述べた。

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