川崎市内ホームレス 前年比25%減 台風19号で住居喪失か 過去最少の214人 

2020年7月23日 07時14分
 川崎市は二十二日、市内のホームレスの人数は前年比約25%減の二百十四人だったと発表した。調査を始めた二〇〇三年以降では過去最少。昨年十月の台風19号で多摩川が増水し、河川敷で寝起きしていた人たちが住居を失ったのが一因とみている。十一年連続の減少だが、近年の減少率は10%程度で推移しており、台風の影響の大きさが浮き彫りになった。
 市によると、調査は今年一月九、十の両日、職員が目視で調べた。場所別では、川沿いが七十人で前年(百五十二人)から半分以下に減った一方で、道路は四十四人、駅舎は十四人といずれも前年より微増。川沿いの居場所を失った人たちが、道路や駅舎に居を移したとみられる。
 市の担当者は減少理由について、台風の影響があったと認めた上で、「自立支援策が一定程度効果があった」と説明した。市はホームレスに自立支援施設への入所を勧めているが、川沿いにいた人のうち台風後に施設に入所したのは二十人程度で、川沿いから減った八十二人の一部にとどまった。その他の人たちの行方は分からないという。
 区別では、川崎区が百八人(十一人減)で最多。中原区四十五人(三十三人減)、幸区二十三人(十二人減)、高津区二十二人(九人減)、多摩区十一人(七人減)、麻生区五人(三人増)と続き、宮前区は二人減り調査開始以来初のゼロだった。 (大平樹)

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