<東京2020→21>開催信じ「今何できる」 ブラジル出身の国際交流員 キャンプ地変わらず、奮起 新座

2020年7月23日 07時17分

エレベーターに描かれたブラジル選手団のマスコット「GINGA(ジンガ)」を紹介するラモスさん=新座市役所で

 延期された東京五輪まであと一年。県内では十九市町が参加国と交流するホストタウンに登録し、準備を進めてきた。新型コロナウイルスの感染収束はいまだ見えないが、ブラジルをホストする新座市で昨年四月から国際交流員として働く同国出身のグスタヴォ・ラモスさん(30)は、苦難の先の未来を信じる。 (加藤木信夫)
 「私に今何ができるだろうか…」。東京五輪延期が決まってから、ラモスさんは自問自答してきた。
 東京五輪に備えて市内で事前キャンプを張るブラジル選手団を出迎える予定だったが、スケジュールは白紙に戻された。両国の交流を深めようと力を注いだ学校などでの異文化理解の出前授業もキャンセルに。「コロナから子どもたちを守ることが第一だから仕方ない。でもしょんぼりした」
 もともと落ち込むのは苦手。「陽気なブラジル人には、何があっても乗り越えられる信仰のような思いが流れているんです」。ブラジルオリンピック委員会から「来年開催の場合は新座でキャンプを張る意向」とのレターも届き、気持ちを奮い立たせた。市広報紙のコラム「ガス(ラモスさんの愛称)の部屋」で書ききれない両国の文化や習慣について、市フェイスブック「ウイークリー・ガス」に、日本語、英語、ポルトガル語で投稿を続けている。
 母国ではコロナ感染が米国に次ぐ勢いで拡大。残してきた両親が心配だが、メールを送ると「大丈夫」と返信が来る。「誰もがどうしたらよいか分からない状況下で頑張れば、より大きな達成感を得られる。五輪・パラリンピックも実施できると信じています」

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