<新型コロナ>演劇活動者 97%に影響 公演中止や自粛で赤字に… 演劇関係者がアンケート

2020年7月23日 07時19分
 新型コロナウイルス感染症の拡大で演劇公演が中止となり、県内の演劇活動者の97.1%に影響が出ていることが関係者の調査で分かった。公演に向け事前に会場費などを支払っていて、中止や自粛で主催者側が赤字に陥っている現状も判明。調査では演劇活動を継続するためには次期公演の際に支援が必要との声を受け、支援策を提案している。 (市川勘太郎)
 調査は4月27日〜5月6日、県文化審議会委員で演劇プロデュース「とろんぷ・るいゆ」主宰の中村ひろみさんが中心となり、インターネット上でアンケートをした。県内を拠点に活動する演劇の出演者や主催者などを対象とし、103件の有効回答を得た。
 それによると、ウイルスの具体的な影響を対象者全員に複数回答で聞いたところ、「稽古場所や会合を持てる場所が無くなった」が最多の75.3%、「会場が使用できなくなるなど公演が中止になった」が次ぎ、「公演を自粛した」が32%と続いた。
 主催者と劇団代表者の影響については、「予定収入が無くなり固定費が赤字となった」が42.4%。演劇では公演準備のため1年ほど前には執筆料や会場費、チラシなどの宣伝費を支払うという。調査で200万〜500万円の赤字になった団体もあると分かった。
 中村さんらは、具体的な支援策として県内各地の公演を共通の催しとする「ぐんま演劇祭」開催を提案。仕込みから本番まで会場を無料で使用でき、チラシやポスターなどの宣伝で協力を訴える。
 中村さんは「次の公演に向けた具体的な支援について議論するきっかけにしたい。県内の演劇活動に注目してもらい、舞台表現の多様性を維持していけたら」と話している。

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